2012年10月26日金曜日

なにもない。からはじまる設計監理


現場では ヤリカタ の工程からはじまる。
ヤリカタ とは 敷地に実際に建物位置を落とし込む作業です。
壁等の芯の 水糸を張って 確認します。
(水糸(みずいと)の みず とは 水平 という意味です。)

よく、設計段階での寸法関係と実際の敷地とで多少誤差がでます。
地面のことです。ある程度は いたしかたないのですが、今回の
このプロジェクトは 境界との離れ寸法が きわめてタイトです。
多少、心配でありましたが、はたして誤差のレベルは極めて微細。
当初の 敷地測量の精度 に 感心しました。

その後、近くの現場事務所にて、定例の打合せ。
現場監督 と 設備業者さんとで、作成した施工図を検討です。
まあ‥、当方 SOCIUS の計画物件では 恒例のことなのですが、
『この納まりはできない!』『この施工どうしますか?』の連発。
もちろん
これまで何度もタイトな状況の中、戦ってきた私は 動じません。
どこが難しく、どうすれば解決つくか。ある程度 想定してます。

ただ大切なのは、現場で議論をつくす。ということ。
現場監督や職方さんの技能には、私の知識以上の部分もあります。
大切なのは、その確かな技術と いいものをつくりたい。という
情熱を、設計コンセプトと共に現場が共有すること。
建築家の上から目線 では、いいものはできません。

この打合せでも、前向きなアイディアが ひとつ 生まれました。