2019年6月27日木曜日

日頃から 運動


ビルに2基あるエレベータうち 1基がメンテナンス中。
エントランスでは エレベータ待ちの人があふれている。
向かうは5階。TVのCMよろしく階段を駆け上ってみる。
息が切れる。けっこうなエネルギー消費だ。
ようやく5階にたどり着くと、扉が開かないなじゃい!
たまたま内側から開けてくれた作業服の男の ナンなの
と 言いたげな怪訝な顔付。
そうか、防犯上締めているのか。ただ、ちょっと寂しい。

趣味の サイクリング の方で発散しよう。
ネコには関係ないはなし。


2019年6月25日火曜日

iPad Pro で ペーパーレスへGO!


iPadが iOSから独自のOSになるそうな。
シリーズも新しくなるのかなあと、待っていてもきりないので
iPad Pro 11インチ 購入しちゃいました。
…いやぁ 便利。

以前も iPad 使ってましたが、重くて持ちにくかったのなんの。
今のシリーズは 軽くて 片手で持てるのがよい。
他の家電製品にもいえますが、軽量は最大の性能だと思います。

設計図書を見ながら 施工図のチェック。
使い慣れたら、iMacとiPad だけで完結させたいな。


2019年6月23日日曜日

計画変更と樹木希林さんの言葉


現在、設計監理中の新築集合住宅 SK2-Project
地中埋設されている既存杭の影響で、新設の杭工事に影響がでている事。
先日このblogでも触れましたが、事態はさらに深刻になっておりました。
根伐工事によって確認できた新設杭の位置を、構造の石和さんと協議し
てみると、上部建物の形状も一部変更する必要が出てきてしまいました。

変更とはいえ、融資の関係から 述床面積や建築面積は変えられません。
工事を止めるわけにはいきませんが、もはや『軽微変更申請』では済まず
『計画変更申請』が必要という事で、構造再計算と申請作業とで時間勝負
の連続も、ここにきて、ようやく目処が見えてきました。

工事が進むと、思わぬ障害や不可抗力で、なかなか設計図書通りに仕事
がすすまないことはあります。工夫して難題を乗り越えたり、あるいは
発想を変えたり、それもひとつの建築計画の醍醐味だな、と考えてます。
ただ、必ず顛末は 『災い転じて福となる』
もちろん、それは 建主皆さまの信頼と理解があるからこそ です。


昨年 亡くなられた女優・樹木希林さんの書籍のひとつに 似たような
エピソードが載っていたことを思い出しました。
家の設計をお願いした建築家に、間違えて穴を開けてしまった‥などが
あったら、そのままにしていておいて欲しい、と。現実的には、そんな
ミスは起こりようもないのですが、予定通りにいかない事を面白がって
しまおう、という希林さんの遊び心に共感します。

人生、思い通りにいかないからこそ面白い。

『樹木希林120の遺言』には、もうひとつ。
建築家に出した要望が書かれおり、これもとっても気に入っています。
‥石は石、木は木、真鍮は真鍮、硝子は硝子という、その良さをただ
 活かすことを考えて欲しい‥(一部の引用お許を。)

TVで見る希林さんの御宅、室内外ともコンクリートの打放しでしたね。
コンクリートは、コンクリートらしくね。

2019年6月7日金曜日

閉じた空間としての住宅、そして家族


ここのところ『中高年のひきこもり』の問題がクローズアップされています。
少し前には『家庭内での児童虐待』の社会問題も大きく報じられていました。
いずれも、要因や対策などを軽々に論じることは差し控えたいのですが、ひとつ
『家庭』という閉じた関係性の中、『住宅』という密閉された空間で起きている
ことは共通している、といえます。

『住宅』が密閉化へ向かっている方向性。
住宅の省エネ化を掲げて、断熱性・気密性の向上へと向かう基準や規制の方向と
どこかリンクして感じています。
もちろん、住居における消費エネルギーや二酸化炭素排出量を抑えていくことは
地球環境を守る上で必要なことですが、エアコンの効率を最優先に個室に細かく
区切ったり、外部環境との遮断を優先していくことに、違和感もあります。
(‥ただ当然、エアコンも近年の猛暑の気候を考えれば絶対に必要な設備です。)


日本では 空間や時間、様式のうえで
真(しん)・行(ぎょう)・草(そう)   という 三相の考え方 を持ちます。
例えば 書 の様式。
フォーマルでキチッとした 真書体 という書体にたいして、
カジュアルで崩しのはいる 草書体 という書体があります。
その中間の曖昧な領域として 行書体 が ひとつ存在します。

日本の住宅でいうならば
外部と内部との曖昧な領域として 縁側 が思い浮かびます。
例えば サザエさんのお宅の 縁側。
タラちゃんが走り回り タマがお昼寝。 波平とマスオさんが縁台将棋。
面した庭の垣根越しに サザエは お隣のいささか先生の奥さんと ちわ話。
縁側には 何か用途があるわけではありませんが、室内のプライベート空間と
外部のパブリック・スペースとの緩衝材となっています。

なにも
サザエさんのお宅のような日本家屋を復興させよう、というのではありません。
プライバシーや防犯性能を確保しつつ、曖昧性を持ったスペース(間)が住空間
の中に、認められていてもよいのでは、と考えております。


都内での集合住宅の計画では、レンタブル比など空間の効率性を重視しながら
安全条例などの規制に従わなくてはなりません。
その結果 敷地内に天空の外部通路が生まれることがあります。
この通路は、建物の全ての住人が日々必ず通る敷地内空間です。
たとえ会釈だけでも、ささやかな繋がりの場になればなあと、期待しています。

『真』と『草』との中間領域 『行』の空間 ということです。


2019年6月3日月曜日

鋼管杭設置工事・地中工事の難しさ


設計監理中の新築集合住宅 SK2-Project
いよいよ杭工事が始まりました。
新設する杭は、鋼管杭。工場で生産された既製の杭を現地に貫入します。
地下支持層まで到達させるためには20mあまり必要で、4本で1セット。
貫入途中で 溶接で継いでいきます。
(溶接の職人さんの姓が、偶然私と同じ 岩間。杭のサインは私でなし。)

他の多くの作品でも この既製鋼管杭工事の設計監理をしてきましたが
今回の工事には、ひとつ大きなハードルがありました。

以前の建物を支えた既存杭が地中に残ってしまっていることです。
この既存杭は アースドリル工法というRC造の現場形成杭で、数十年前も
以前の強固な建物の施工には、一般的な工法であったと言えるでしょう。
この工法も、私は駆け出しの現場監督時代に、たくさん経験しました。

新設する杭が 埋設されている既存の杭に干渉するわけにはいきません。

この杭工事に先立ち、
埋設されている杭の頭部分を全て掘り起こし精密に位置を出し、新設杭の
位置を調整します。すでに完了している建築確認には軽微変更申請で対応。
構造設計の石和春樹氏にも 大変な労力に感謝です。