2019年9月16日月曜日

設計図は脚本 作品は現場で作るもの


建築をつくる現場 は 映画の撮影現場と似てるんじゃないだろうか‥。
かねがね そんなふうに思ってます。
プロデューサー は 建主
建築家は脚本と監督。脚本書いただけでは作品になりません。
撮影現場では、予算や状況などで脚本通りにいかないこともありますが、
逆に、脚本になかった 思わぬアイディアが浮かぶこともあります。

現在撮影進行中 SK2-Project
室外機や湯沸器、雨樋やスリムダクト、メーター関係等殆ど見せません。
唯一 各住戸の電気メータだけが露出になってしまうのが残念なところ。
(PS内には扉内湯沸器が納まるため、電気メータの内蔵は基本的にN.G.)

‥あ、1階には 扉内湯沸器のないPSシャフトが 一箇所あるじゃない。
1階の住戸だけでも、電気メータ この中に納めよう。
現場で職人さんと打合わせていて閃いた。 こういうことの、積み重ね。
だから 現場 にむかいます。


2019年9月10日火曜日

コンクリート打放し の 設計監理_鉄筋工事



設計監理中 集合住宅 SK2-Project
台風一過 今日から2階床スラブ・梁配筋の開始です。

私自身
現場の職人さんの仕事の、大概の部分はできんじゃないかと
自負してますが、この鉄筋工の皆さんの仕事だけは難しい。
ハッカーで結束線を結ぶくらいは なんでもないのですが
「拾い」‥ つまり 『積算』 が難しい。
地味な仕事ですが、『積算』こそ職人技と思えるひとつです。


2019年9月9日月曜日

コンクリート打放し の 型枠術


現在 設計監理中の 都市型集合住宅 SK2-Project
鋼製建具の製作図チェックに、建主の方々とショールームで使用確認
躯体施工図の承認(…昔取った杵柄 で実質的作成)と 慌しい日々。


1階のスラブが ようやく 上がりました。
今週中の配筋と中間検査、来週早々にはコンクリートの打設予定です。

外壁仕上げは コンクリートの打放し仕上げ
型枠は コンパネ(2_6 600×1800×12)と桟木(50×25)によるパネル。
私の割付に合わせて、ほぼ全てを工場で加工してきます。
建て込み(打放しの場合、通常外壁から)に合わせて壁厚に相当する
セパ(Pコンを合わせた)をセットして、返しの型枠は合わせるだけ。
それを単管パイプ(48.6φ)を2本かませてフォームタイで締めます。
単管パイプ で 水平・垂直の通りを確保するわけです。

私は パネルの割付は全て決めて指示しますが
Pコン(セパ)位置は、基本の規則性だけ決め、細かい指示はしません。
コーナーでフォームタイが絡んだり、スラブ引きや敷バタ受けで必要な
Pコンは どうしてもイレギュラーな配置のものも出てきてしまいます。
そこは現場で 型枠大工さんと相談して決めることもあります。

この現場の型枠大工さんたち、皆若く、楽しそうに仕事をしている。
職人さん不足のネガティブな話題からは縁遠いような感じ。私も楽しい。



2019年8月15日木曜日

終戦の日 平和へ


マドリードで『ゲルニカ』と対面したヨーロッパの一人旅
31年前1988年は東西冷戦の只中で、ベルリンの壁もまだありました。

東側にはウィーンから、ハンガリーの首都・ブタペストに入りました。
宿は共同住宅の一般人の住宅‥の中のトイレの壁の奥。隠し部屋です。
いま思うと、無許可の宿泊場だったのでしょう。
お財布に気をつけてね!と、宿の女将(家の住人)に耳打ちされると、
相部屋であることがわかりました。中には大きなリュックの若者二人。
こわばった表情、無言で俯く眼差しが冷たかった。
東側の国の二人には、行ける場所や会話に厳しい制約があるとのこと。
この若い旅人たちの佇まいが、忘れられない。

いま
私たちは、当たり前のように自由に話し、表現することができます。
そのことだけでも、なんと平和で尊いことか。

展示作品にとやかく口を挟む首長や、自らを非難した民間人の職場に
押しかけてくる国会議員。何気に、そら恐ろしくなることが続きます。

いつまでも 平和が続くことを願います。


※当時の写真を整理。コルビジェのユニテにも泊まったな。懐かしい。


2019年8月7日水曜日

クール・シェア


当方で計画した狭小住宅の取材を ある雑誌社の方からお願いされました。
中庭や坪庭を設けたり、自然を上手く取り入れた狭小住宅を紹介したいと。

私は都心に作る狭小住宅には 庭はいらない と考えています。
限られた敷地に庭を強引に作ることで、プランが歪になってしまうこと。
代々木公園や等々力渓谷など、都内は意外と自然が多いので、そういった
場所を公共の庭と考えて活用すべきと考えていること。それらが理由です。
庭のシェア ということですね。
取材の意図とは真逆になりますが、それでもよければ、とお返事しました。

庭 というスペース だけではなく
昨今では 〝涼〟のシェア という考え方ありますね。
空調が完備した公共施設で日中は過ごし。住宅のエアコンは極力使わない。
エアコン使うにしても、住宅の中の一室だけをクローズしてそこを冷やす。
家族が集い、地球環境ばかりではなく、ライフスタイルも変わるのかな。
そんな思いが湧きました。


余談
今朝のワイドショーで、テレ朝の玉川さんが『ゲルニカ』の政治的背景を
少し解説してくれていました。偶然でしょうが、ひとつ勉強になりました。

2019年8月6日火曜日

表現の自由と不自由




『あいちトリエンナーレ2019』での企画展『表現の不自由展・その後』が中止になった。
韓国の反日運動の象徴『平和の少女像』などの展示で、抗議や脅迫があったからとのこと。
たしかに自由な表現活動に対して、お上がトヤカクいってはいけません。
ましてや公金(税金)出資を口実に圧力をかけてくる首長は、いかがなものかと思います。

ただ
表現の自由があるとはいえ やってはいけないことがあることも知っています。
数年前、ある女性アイドルグループがドイツのナチズムを連想させる衣装で歌い踊るMV
が一斉に批判を浴びたことがありましたが、この批判を批判する人はいませんでしたね。


今回のことで 私もある作品を思い出しました。
『ゲルニカ』 パブロ・ピカソ
31年ほど前、マドリードの(たしか)プラド美術館で対面しました。
戦争の悲惨を抽象的に、迫力を持って表現され、心に突き刺さります。
ただ、モチーフはスペイン内戦時のゲルニカという街の空爆という、現実の出来事からで
特定の政治思想が読み取れるのでしょう。テロ対策から防弾ガラスで囲まれていました。
不勉強な私には、そこは全くわかりませんが、わからなくてもよいのかもしれません。
『ゲルニカ』はすでに 反戦争 への普遍的なメッセージとなっているからです。

『平和の少女像』は 戦時下の性暴力に対する普遍的なメッセージと言えるでしょうか?
・作品としてのクリティーに感銘を受けない。
・像が少女である。(戦時下の性暴力は、女性に対するものだけとは限らない。)
・いで立ちが、特定の民族しか想起できない。

これではメッセージを持ったアート作品ではなく、単なる プロパガンダ ですね。

表現の自由は、大切な権利だと思います。暴力や理不尽な公権力に屈してはいけない。
ただ、そもそも『平和の少女像』はアート展にそぐわなかったと、私は考えています。

※画像は検索から使わせていただきました。
 パブロ・ピカソ『ゲルニカ』

2019年8月4日日曜日

暑い



うだる暑さの中、車を止めようとしてスペースを探していた。
前を走る車がふっと右折し、廃工場の隙間の路地に滑り込む。
私も車でついていくと、その先に緑に囲まれた涼しげな場所。
車から降りて涼をとっていると。はて、もうわからない。
廃工場の並びを何度も行き来してみるも、そんな路地はない‥。

‥そこで目が覚めた。 まったく 疲れがとれてない。
私の場合、昼間 エアコンのあたりすぎのようだ。
エアコンは必要だが、ほどほどにしてグダグダした方がいい。
私の夏の過ごし方。

2019年7月31日水曜日

『海獣』と『天気』の子供たち


多感な思春期の少年少女たちが、ひと夏の冒険を通して成長していく物語です。
思いっきり夏休み時期の公開を意識したアニメ2作品。 思いっきり秀作です。

『海獣の子供』
ストーリーは比喩的で少し難解
ただストーリーを追わなくても十分伝わります。謳いあげているのは生命の尊厳。
主人公の声は芦田愛菜ちゃんのようですが、オトナが子供のふりするのではなく、
同世代の少年少女が声を演じているところも リアリティがあってよい。
YouTubeの米津玄師の荘厳なMVに引かれ、何気なしに足を運んで よかった。
ただ 席はガラガラだ。 大丈夫か‥。

『天気の子』
話題の新海誠監督の新作ということで、劇場内は盛況。出来栄えも素晴らしい。
ただ出てくる商品、お店、どれも固有名詞で タイアップ が過ぎやしないかぁ。
TVCMもバンバン流れてたし、『海獣~』と対照的で複雑なビジネスモデルだな‥。
(‥ピュアなストーリーとは裏腹に、ドライな思考に陥ってしまった。)


どちらも淡い恋心をベースに 自然の摂理 という壮大なテーマに挑んでいる。
心を動かすのは、繊細な表現と創作者の拘り。そこは、建築を作ることと同じ。





京都のアニメーション作品を作るスタジオで 悲惨な出来事がありました。
私も『聲の形』という作品を観て感動したことがありました。
事件の報道や被害への支援の広がりから、アニメーションという日本の文化が
世界に誇れるものであることを 改めて感じます。
被害に遭われた方々、関係の方々には お見舞いを申し上げます。
亡くなられた方々にはご冥福を。 合唱。

設計者よ。施工図 描いてみよう。


工事進行中の集合住宅 SK2-Project
現場から躯体施工図のチェックのお願いされるも、訂正がけっこう多い。
赤ペン入れるより早いなと思い立ち 自分で書いちゃうことにしました。

現場は 施工図製作を
他国の協力業者さんにお願いしているそうですが、精密で真面目な図面。
建築の納まりもわかってるようですが、ただ細かい意図は伝わりにくい。

躯体施工図をかいてみたのは、新米現場監督時代以来。やく35年ぶり。
自分で作った施工図で職人さん達と仕事をしたのは、最高の勉強でした。
若き設計者には、一度はこの施工図作成してみることをおススメしたい。

ただ、せっかく書いたこの施工図。再度、写して書くそうです。
たしかに施工管理者には、我々設計監理者とは別の責任がありますので、
ここはすこし手間ができちゃったことは、致し方ないな。



2019年7月19日金曜日

選挙のこと 税金のこと


参議院選挙の応援ハガキ 
コトノハ舎のご主人 Mitsuruさん から届きました。
れいわ新撰組 山本太郎 をよろしくと。

今回の参議院選挙の比例区には 国会へのファストパスとも言える 特定枠 があります。
定数配分で消えた選挙区の候補者を救済するための、与党がつくった理不尽な制度ですが
れいわ~ は障害者の候補にこの枠を使っています。障害者の声が国会に届くのは良いこと。
選挙活動が制限された特別枠に、そもそも活動が難しい方々をということもフィットします。
他の野党も ただ反対するのではなく、逆手にとって活用すればいいのに と思ってました。

山本氏の政策に満額賛成ではありませんが、 れいわ新撰組 一票入れることにしました。
( MitsuruさんのBLOG 


今回の参議院選挙の焦点のひとつ に 『消費税』の増税問題がありますね。
私は、与党の主張も、そして れいわ~ を含む野党の言い分にも ピンときていません。
税の徴収方法は、直接税と(消費税を含む)間接税との割合を含め俯瞰して論じるべきこと。
消費税 だけを取り出して考えれば、そりゃぁ安い方がいいに決まってます。

税の徴収方法 に 私も一家言あります。
『源泉徴収』という制度。 まず、これ やめませんかね。

所属する企業が、あらかじめ社員の給料から(多めに)所得税を天引きしておいて
年末調整で、多かった分を返すという制度。所得税の取りっぱぐれを防ぐために出来た制度と
聞いたことがありますが、徴収する企業側にも税務署にも 無駄な作業が生じていませんか?
多くの日本人にありがちな、企業への過剰な帰属意識の温床にもなっていると思います。

事業主であれ 従業員であれ、納税者が各々個人で誕生月に確定申告すれば済む話でしょう。
お上にすれば、取りっぱぐれ防止には、せっかくのマイナンバー制度が活かせるはずです。

自ら振込用紙に金額を記入して、所得税の額を実感し納付する。
税に対して、政治に対して 意識の持ち方が変わってくると思うのですが。
いかがでしょうや。

2019年7月17日水曜日

建築家マッチング・サイト 今昔


インターネットで SITEをはじめて立上げたのは1994年。
ネットデビュー 25周年 ということに気がつきました。

1994年当時はまだ、ネット環境の黎明期。検索エンジンもありませんでした。
自前のホームページを持っている設計事務所なども希な存在で、
ネット上の建築家を建主に紹介するという、いはゆる〝マッチング〟サイトの
存在は、それなりに必要であったと思います。

ただ本来 インターネットの 大きな効用とは
発信者と受信者とが(中間業者なしに)直接 出会える場 であるところです。

今日、大きく成長したネット環境の中、建築家マッチング・サイト がいまだ
必要とされるとすれば、〝情報のコンシェルジェ〟としての役割でしょう。

例えば大きな総合病院では、症状や主訴に応じて まず案内をしてくれます。
  あなたは 循環器系の先生がいいですね‥
  この傷は 整形外科の先生に診てもらった方がよいでしょう‥
  まず、この専門の検査を受けられた方が よいでしょう‥  などとですね。 

住宅を建てるということも 治療と同じ。みな症状(条件や希望)が違います。
 都心の狭小地なのか雄大な自然の中なのか… 別荘なのか二世代住宅なのか…。
 生活の中で大切なものは何か…、はたまた事業として収益性を求めるのか…。
クライアントの条件や希望に合わせた、的確なガイダンスが必要なはずですが
いまだ、そこが上手くいっていないように感じています。

これは、実際に情報を発信する建築家側の課題でもあります。
作品の出来栄えを競い合うのではなく、自身の専門性や哲学を示さないことには
見つける側は、はっきりと門戸を叩くことができません。

そして、建築家とクライアント
最も大切なものは、お互いの信頼関係 です。
信頼関係をつくるためには、実際に会って 話し合ってみること。
ネットも情報も、あくまで出会いのための TOOL に過ぎないこと。
そこは 忘れないでいたいですね。



2019年7月16日火曜日

基礎のコンクリート打設

工事進行中の集合住宅 SK2-Project
配筋検査と同じく豪雨の天候かと思いきや、午後の開始時には小降りに。
それでも、根伐底に溜まった雨水を掃出すのに水中ポンプを稼働させつつ
基礎の一部コンクリート打設工事 完了です。
(スキップした複雑な形状のため、基礎を3度に分けて打設します。)

打設される 生コンクリートの試験です。
スランプ、空気量、塩分濃度などを計量、承認済みの配合計画書と照合。
コンクリートの硬化は、セメントのケイ酸カルシュームと水との化学反応
によるもの。その反応熱で、生コンって あったかいのですよ。じつは。
建築が これから産み出されることを 思わせるかのようです。




2019年7月12日金曜日

久しぶり 等々力渓谷



日頃から OA機材に囲まれた作業は、結構なダメージです。
昨日は、思い切って午前中をOFFにして森林浴としました。

久しぶりに訪れてみた 等々力渓谷 です。
環状八号線の高架下に広がる 森とせせらぎ。
都内でも 自然に触れ合うことはできます。



2019年7月6日土曜日

模様替え


この blog  少し明るい色調にしてみました。
模様替えは オープン以来 はじめてです。



2019年7月5日金曜日

豪雨の中の基礎配筋検査 

工事進行中の集合住宅 SK2-Project
豪雨の中 瑕疵担保保険会社による基礎配筋の検査。無事完了です。
瑕疵担保保険は、元請業者がその加入を義務付けられている保険。
ですので、検査の主役は工事業者となるのですが、検査の内容は
当然、確認申請(計画変更申請)によっているか、ということです。

その計画変更申請。決済完了したのは この検査の前日。
タイト・ロープな連携でしたが、ここを乗り切れました。