2012年9月30日日曜日

40周年。


昨晩のNHK特番 矢沢永吉・63歳のメッセージ かっこ良かった!
デビュー40周年の記念・日産スタディアムでのコンサートの模様と
ベテラン女子アナとの軽妙なトークで、人間・矢沢 魅せてくれた。

この 40周年 という枕詞。 ここのところ よおく聞きます。

お家騒動の大物演歌歌手 や Jポップではユーミンの デビュー。
はたまた、きな臭い話題になっちゃった、 日中国交正常化記念。
先週末は 中学・高校時代の同期会で 懐かしい面々と再開したが、
思えば 来年 我々は入学40周年ではないか。

40年というスパンは ひとりの人間の生きてる時間の中で 節目に
なるのかな。

もうやっと、いや まだまだ。

2012年9月27日木曜日

ブラソキウス


設計監理の現場があると、ついつい近くを散策するのが くせ。
案内板に、外苑東通りにほど近く 夏目漱石終焉の地 とある。
当然のように向ってみると、漱石公園 という名の小さい公園。
ここは 漱石が晩年を過ごし、多くの作品を生んだ 漱石山房
の跡地とのこと。戦災で跡形もないが、公園として整備された。

しばしの タイムスリップ。

漱石ゆかりの地の散歩コースも案内されていた。
終点は、ぼっちゃん の出身校 東京物理学校(東京理科大学)
私の母校であった。 あやかりたい。



2012年9月26日水曜日

DOCK OF BAY-URAGA


これまで何度か 竣工写真の撮影を お願いしてきた
建築写真家 安川千秋先生 の写真展。銀座にて。

ペリー来航を機とした 浦賀造船所は 2003年(平成15年)
まで創業 1000隻にのぼる艦船を つくってきたという。
その 閉鎖前後の写真集。
無機的に見える 朽ちゆく 圧倒的スケールの工場の施設群。
その中に、かつての息づかい、佇まいが感じられます。
京浜工業地帯で育った私には、どことなく郷愁もあるのです。

明日までのようです。よろしければ。



2012年9月25日火曜日

女性専用シェアハウスの物語


昨晩は、以前 仕事をご一緒いただいたRバンクさんより、
今回プロデュースをされたとゆう 女性専用シェアハウス
東京シェア+ の内覧会にお招きにあがりました。

Rバンクさんのシェアハウスのシリーズでは最大の41部屋。
以前は企業の寮であった建物の、リノベーションとのこと。
そのリノベーションならではの、荒っぽい仕上がり‥
耐火被覆あらわしの天井の鉄骨や コンクリートブロック
そのままの表現が、意外にも ナチュラルで ここちいい。
女性専用ではど〜よ、という先入観は、男子のわるいくせ。

洗面や洗濯、トイレや浴室、キッチンといった水廻りなど、
共有スペースにあるシェアハウスのなかで、洗面台のある
プレミアムな専用個室が 何部屋かある。
お化粧時間で、共有の洗面台が独占されちゃった経験を踏
まえたそうで、なるほど この気配りも男子のものでない。

付加価値、差別化 
といった表現は ドライに思われるかもしれない。ただ、
たしかに集合住宅でのライフスタイルに、コミュニティー
の大切さが 再認識されれくるな、と 私は考えてます。

コミュニティー は 与えられて生まれるものじゃない。
オートロックの設備をつけました、だから安心安全です。
‥そんな、建物ハードの押しつけ付加価値じゃないはず。

コミュニティー は 自然発生するものです。
そのためには、個々の住民の意識や価値観、マナーが大事。
そんな認識のテナントを集うには、ネットは最強のツール。
ネットが結ぶ リア充なコミュニティー。
私も、目指したいところです。


内覧会は、料理やお菓子のパフォーマンスのパーティーも。
シェフ福山哲郎氏のフレンチ、牧野美帆子さんの甘いもの。

したつづみ。


2012年9月24日月曜日

神のやどる土地 帰るべく場所としての土地




都内新宿区の集合住宅 O-Project 新築計画
いよいよスタート。身の引き締るところ、に もってきて
地鎮祭 の日に また雨である。
SOCIUS の新築工事での地鎮祭。降水確率は相当のものだ。
ただ。雨降って地固まる。というベタな祝辞の通り、吉兆。
土地の神様(おられるのか、否や?)からの シャンパン
ファイト と 考えよう。

午後は その足で打合せ。
雨の柴又。ご存知、男はつらいよ・フーテンの寅さんの町だ。
かねがね、思っていたことろである。
日本人の(とりわけ男性の)幸せの理想型が、この 寅さん
ではないだろうか…、と。
旅から旅へ、勝手気ままに暮らしても、帰ってこれる場所と
待ってる家族がいる。お金や地位より、ありがたいじゃない。


これほどまでに
日本人の生活や文化は 土地との関わりに 根付いている。

東電福島第一原発の事故により避難している、ある自治体が
「今後5年帰還せず」の決定をくだしたという。
「帰還困難区域」という地名は、あまりに悲しく切ないな。




2012年9月17日月曜日

マニュアル が 思考停止にさせる


現在 建築確認申請中の計画。
申請図書が審査のため、所管の消防署に回っている段階である。
数年前のこと ある確認申請中の計画にて
所管の消防署の指導課から、不可思議な指導をうけたことがある。

‥ ウチの署内では 『避難はしご』 認めてないんですよね。
  『緩降機』 に代えてくれませんかねえ。

 事務的な電話口の女性担当者に、私はこたえた。
‥ じつは、そもそもここは
  法的には 非難器具そのものの設置義務は ないですよ。
  それでも 安全のため 建主にいって 設置してもらおうと
  考えてるんです。
‥ それは、わかっています。
  ただ ウチの署内の規定で、非難器具の中で『避難はしご』 
  は認めてないんですよ。『緩降機』 にしてくれませんか。
‥ はあ?

『避難はしご』といってもキチンとした認定品。
 都内では、設置に なんの問題もない製品だ。

‥『緩降機』じゃあ、建物のデザインを壊してしまいます。
  それに、そもそも 敷地から飛び出しちゃいますよ。
‥ ウチの署の規定ですから、従ってください。

 いくつかの押し問答のすえ、相手の意図が理解できた。
‥ わかりました、非難器具は設置しません。
‥ そうしてください。
 ( 間髪いれずの返答だ。)

 消防署から 非難器具を設置するな。と指導されたわけだ。
 規律を厳格に遵守する、さぞや優秀な担当者なのであろう。
 
建物や消防署の詳細は、さしひかえておきます。

2012年9月15日土曜日

ひかり と かげ


高倉健さん のインタヴュー。NHK 『プロフェッショナル』
番組は今週はじめであったはずが、なぜかいまだ印象に残る。
圧倒的な存在感の大スターでありながら、謙虚で優しい人柄。
敬老 という休日が もっとも似つかわしくない80代だな。

『映画俳優は私生活をみせるもんじゃない‥』 
役柄のイメージを壊してしまうから、と。確固たるポリシー。

上戸彩さん
『私には青春がなかった。』という 彼女の言葉の見出し。
多くのスポンサー企業の 顔 を 背負わされてきたのだ。
ハメもはずせなかったろうに。 おしあわせに。

浴びるスポットライトの光
強ければ強いほど そのできる影が深く暗い。
わたしの生活は 間接照明の仄かな灯でいい や。

2012年9月14日金曜日

10坪の商業地を活用・集合住宅計画案


都内 目黒区内にある10坪ほどの敷地での集合住宅計画
住宅やSOHO仕様の小スペースの需要に対応して 計画。
地上5階+地下1階(容積対象外)に、メゾネット形式
を絡めた3住居の計画。事業として、利回り10%確保。

見晴らしよく、気持ちよさそなテナントスペースですね。
それでも、オーナーは納得できなかったようで、未着工。
ちょっと もったいない感じが、いまでもしています。

数年前の計画案で、未UPであったものです。
企画中物件の参考にと思い、HDから掘りおこしました。
プラン詳細は ひかえます。 



2012年9月8日土曜日

超・変型敷地での集合住宅計画 つづき


計画中 集合住宅
先週 ようやく確認申請(民間検査機関への本申請)完了。
これまでのにないほどの 厳しい条件 と 役所との折衝。
計画の経緯は精査し 近い将来公開しようと 考えてます。

苦労は あったぶん 引き締まったシャープな空間になるはずです。
建主のご家族や まだ見ぬテナントさん達の 笑顔 で かえそう。

アプローチ部分の検討過程


2012年9月3日月曜日

建築家を目指したきっかけは‥


って コメント もとめられてもねえ‥
イチロー選手にサインもらったから。とか『はやぶさ』に感動して!
テキなこと 聞く方は期待するんでしょうが、とくにねえ‥。
(ましてや、建築家ってゆうヒビキは、私にはかっこ良すぎる。)

そこで
高校生のときのこと、いくつか思い出してみた。夏休みの宿題風に。

美術のO先生は、とても温厚な方だった。おとうさまは日本画壇の
超のつく大家、ただ、そんなことはオクビにも出さない物腰だった。
授業では他教科の自習公認。受験をひかえ、気遣いしていただいた。
それでも、授業の合間に 一度だけ声があがった。
‥さあみんなあ、顔を上げて。教科書の ここだけは覚えてくれ。

 掲げられた 美術の教科書 のページ
 ル・コルビジェ の ロンシャンの教会 であった。

もうひとつは
学校近く 飯倉の交差点にそびえる ノアビル(建築家:白井晟一)
たったひとつの建築の力で、空間や街並に影響をあたえることが
できるんだあ。肌身に感じ、感動した出会いでありました。

いまの自分
まだまだ ちいせえなあ‥


2012年9月2日日曜日

ル・コルビジェ の コトバ


ある新聞社から取材。昨晩、その追加コメントを求められた。
建築家 ル・コルビジェ のこと。 どこが 好きなの?と。

住宅設計を仕事とするうえで、私の哲学を 端的に表すのに
『機能的なものこそ美しい』という コル先生の お言葉を
たびたび 拝借させていただいている ためでありましょう。
まさに “キャッチーなワン・センテンス” です。

ただ 同じ ル・コルビジェ の言葉として知られる
『住宅は住むための機械である』 には 違和感があります。

住いは 物理的性能や画一性で評価、表現させるものでない。
そもそも 機械 という物言いにヒューマニズムを感じない。

ところが 最近
ル・コルビジェ が この『住宅は住むための機械である』
の発言を 晩年 後悔していた、ということを知りました。
お正月のTVだったと思います。 ル・コルビジェの特集番組
で、お弟子さんのひとりの、ある建築家が語ったところです。
真にニュアンスを伝える 言葉 ではなかったのでしょう。

その おなじ画面に
工場の生産ライン上で製造されている、自社製品に胸を張る
住宅メーカーの TVCM が 流れている。


2012年9月1日土曜日

ネットの時代 コトバの時代


随所作主 立処皆真
  いつどこにいても、どんな立場でも何ものにも囚われず
  常に主体性を持って 一生懸命行動すれば、もうそこに
  真実がある。

日本代表 キャプテン長谷部誠さんの blog より。
じつに、きれいな言葉である。
ここのところ キビしい立場でいるドイツのクラブチームに
留まる決意をした言葉。恩師から、送られたものとのことだ。
知的なキャプテンシーの、彼らしい。

インターネットの時代では 画像、映像による情報力よりも
むしろ 言葉による影響力 を強く感じます。
Twitter をはじめのソーシャルメディアの中で 格言・金言
のなんと多いこと。私も ときとして関心や感動を覚えます。

ただ ネット上の言葉は 純粋なる文字情報 <text>です。
たとえば、手書きの文字の場合は、意味に加え、それ以上の
情報 ‥書き手の感情や人柄等‥ が なにげに込められる
のと違い、デジタル情報とした<text> は 実につめたい。

キャッチーなワン・センテンス が ニュアンスが伝わらず
無用に 人を傷つけることもある。 言葉は心して使わねば。

長谷部選手の 言葉 に 気に入りつつ
おせっかいなことを 考えてみる。