2013年4月28日日曜日

風・Movie


お休みということで
Refresh のつもりで
つくってみました。
ご覧になれますかな‥。

2013年4月27日土曜日

先生、すぐ来てください!?


都内の病院に、一泊の検査入院。
ふりかえれば 入院 ということそのものが 初めての経験。
これまでの健康に感謝するとともに、医療に従事する皆様に
あらためて、頭が下がった。 まさに 先生と呼ばれていい。
‥先生、すぐに現場に来てくれませんか?
これまた初体験の点滴を受けつつ、現場からの電話である。
すぐこい。 とは たいがい よい話ではないのだが。
‥いいアイディアが 浮かびました。 見てくれませんか?

聞けば、これまで私も考えたことがある Detail だ。
施工精度を考え、躊躇していたものだが、トライしたいと。
‥そこまでゆうなら、よし。やろう。
( ただ、私は 先生 とは呼ばないでね。)



2013年4月23日火曜日

オラこんな村いやだ〜東京さいくだ〜‥


躯体内の内装工事は、内装の大工さんが乗り込んできている。
守備範囲は打放し面以外の壁面のボード下地。建具は枠まで。
現場にて、親方と職方、組の監督Hくんと私とで打合わせる。
‥申し訳ない。正直な おなはしを させていただきますに
東北出身の職方 の 言葉が よくわからないのであります。
親方の話し方で、なんとか 理解できてきた次第。
身振り手振りを交えてのやり取りで、こちらの意図と熱意は
伝わったようだ。笑顔がたのもしい。

1985年
新米現場監督だった私には、印象に残る年だった。
バックスクリーン三連発で 阪神の優勝。日航機墜落の悲劇。
現場では、神田正輝と松田聖子の聖輝の結婚式に巻込まれた
ミキサー車に、コンクリ打設が大パニックとなっていた。

分譲マンションの躯体内、内装工事がはじまった室内からは
何度も続けて吹き込まれた、当時の流行歌が 流れていた。
オラこんな村いやだ〜オラこんな村いやだ〜東京さいくだ〜‥
という 吉幾三の 曲だ。
‥信号ねえ。あるわけねえ。オラの村には電気がねえ。
揶揄するような感じかして、私はあまり好きではなかったが
東北地方出身の当の大工さんたちは この歌に郷愁を感じて
仕事に精を出していた。
よく、仕事 教えていただいたな。

いまでいえば
じぇ。じぇじぇじぇ ってか。 


(photo は 左官工事。内装大工さんの仕事は、おって。)

2013年4月19日金曜日

打放し仕上・利休か秀吉か


コンクリートの打ちっぱなし、とはいえ いくばくかの補修は必要。
打設の作業は、皆で一生懸命行なうのですが、なにせ現場での行為
パネルの目違いやピンホールなど、多少のことは避けられません。

それでも、補修や手直しは最小限度に とどめることにしています。
手作りの風合を大切にしたい。かつて千利休が確立した美意識です。
もちろん、秀吉の黄金の茶室 のほうを支持する方もおりましょう。
ただ、わたしは ぎゃくですね。(ちょっと、大上段な おはなし。)

そのむかし、ル・コルビジェの
ユニテ・ダビタシィオン や ラツーレットの修道院を見学しました。
若い私は、施工精度がわるいな。と思っていたところ、何かの記事に
安藤忠雄氏が 荒々しいコンクリートの表現 と 表現していたのを
思い出しました。
いまの私なら、そこのところは よくわかります。


2013年4月17日水曜日

とある オフィス・ビル での光景


とあるオフィス・ビルの中、数社共用で使われているという会議室。
打合せをしていると、徐々に人の気配と、なにやら緊張感。
皆一応に黒いスーツの一陣が、静かに会議室を埋め尽くしていたのだ。
『マトリックス』シリーズで増殖した エイジェント・スミス か?
いや、彼等はサイバー空間のプログラムでもクローンでもないようだ。

就活の学生軍団 だ。
どうやら 説明会のようなことがあるようだ。

この光景 なんかちょっと ひく。
少なくとも みんな 個性や表情は出そうよ。 
たいへん は わかるけど。

内装工事


浴室間仕切のコンクリートブロック(CB)も、左官工事ですることに。
まず腰の部分までCBを積み、防水の後、浴槽を設置し残りのCBを積む。
でないと、浴槽が浴室にはいらない‥。お手間 おかけいたしますね。

室内階段と手摺の一部は鉄骨造。金物業者さん なかなか たのもしい。
こんなdetailは、つくれないじゃないか‥という先入観は禁物であった。
涼しい顔で ふたつ返事である。

外部階段の手摺は 予算の関係もあって、アルミの既製品を使うことに。
デザインにこだわる建築家は敬遠しがちな建材も、アレンジ次第である。
お金をかけて、いいもの造っても意味がない。
お金がかけられないから工夫する。だからいいものができる。
つねづね そう考えてます。



2013年4月13日土曜日

輪廻転生・人生とコンテンツ・クラウドアトラス


『クラウドアトラス』がよかった。まさにエンターテイメント!
久々に、ロードショーの1800円が安いと感じた作品でありました。

監督はランカ・ポテンテと 話題のウォシャウスキー姉弟(兄弟)
ウォシャウスキー姉弟は、『マトリックス』3部作シリーズの後作
マッハGOGOGO の映画が、正直 ホンとにびっどい駄作でした。
次作のオファーがなく、それでも悠々自適なのだろうなあ、などと
勝手に(じつに失礼な)想像をしておりました。 謝謝。

作品は
複数の異なる時代背景のエピソードが絡み合ったスペクタクルでも、
愛する人を大切にしよう。
正しいと思ったことは勇気を持って行動しよう。
そんなベタなメッセージが、さわやかにはいってきた。
エンドロールのはじめに流れる、キャストの七変化の種明かし も
へぇ~、この人も ヒュー・グラントだったの‥ 的に 楽しい。

この クラウドアトラス
手塚治虫の 火の鳥 からの影響も いわれています。
たしか『マトリックス』は あきらかに 押井守の 攻殻機動隊。
そのほかでも たっくさん
黒沢明の時代から、日本のコンテンツはハリウッド作品にリメイク
されてきましたね。今後も 忠臣蔵やゴルゴ13 など聞いてます。

もしや
コンテンツ産業も、わが国の重要な輸出産業として
TPP交渉のテーブルに乗るので ありましょうや‥。


春の陽気



はかない桜の季節より
新緑の陽気が いいね

2013年4月11日木曜日

左官


完全にまっすぐな 線 は存在しません。
大学ノートの上で理論上はあっても、現実の世界では存在しません。
その まっすぐでないもの同士 折り合いつける工夫が建築の詳細
のデザインであり、職人さんの腕前でありましょう。

左官の職人さんは さえたるもの。
斜線制限で切り取られた壁面。ウレタン防水の下地を起こしている。
打放しの仕上では、他にも外部階段、補修の下地、サッシ埋めなど
守備範囲はひろい。 頼りです。



2013年4月10日水曜日

はじめてのマイホーム


『はじめてのマイホーム』
という雑誌が、X-Knowlege社からポンと送られてきていた。
そういえば、以前取材した内容使い回させてください‥、と
承諾の問合せがきていたな。リチギな出版社さんである。

『建て方・買い方 完全ガイド』 という副題が示すように
写真やイラスト満載の、一般の方向けの ムック本のようだ。

家づくりのパートナーを選ぼう とあって
ハウスメーカー/工務店/建築家 と 比較する記事がある。
こういったカテゴライズそのものの是非、そのまえに、まず
家づくりのパートナーは 
『建築士』という ライセンス をもった人を選びましょう。

病気 になっら
医師 の国家資格をもった お医者さんに診てもらいますね。
建築士 という 国家資格も同じです。
よほどの小さい建物以外は、設計できるのは建築士だけです。
その上で、得意分野やスキルや思想、人柄をみてみましょう。

建築家 に ブラック・ジャック はいません。

2013年4月9日火曜日

日本橋の住宅とその界隈


先週末は、身内の演奏会のため日本橋茅場町へ。
証券取引所にほど近く、多くの証券会社が軒を連ねるこの界隈、
昨今はアベノミクス効果で、活況をていしているのであろうか。
春の嵐のあとの週末は、ひとまずは おだやかな休日であった。

近くに、数年前に竣工した 当方計画の住宅がある。
ひとつはいった筋沿いに建ち、かげに隠れていたはずの建物が、
周囲は再開発がすすみ、大通りからもよく見えるような状態だ。

ついでのことで失礼ながら来訪してみると、ご一家みなさま
(残念ながらワンちゃんが亡くなった他は)お元気なご様子。
なかなか、顔を出せずに恐縮であります。
すまいは存分に使いこなされている。建物が笑っているようだ。
よかった。末永く、どうぞ。


2013年4月3日水曜日

さくら


これから見頃を迎える花。

いつも晴れの日ばかりじゃない。
霞んでいるときの美しさもある。
きっとね。


フェイク が おかしい


本体のコンクリート打設が終了すると、補修の工程にうつります。
打放し仕上 とはいえ、ある程度の補修の工程が必要となるのは
現場でモノを造っている以上、いたしかたないところ。
それでも、補修は最小限のレタッチにとどめることにしています。
多少の斑や目違いも、味わいのうち。わび・さび の美意識です。

私の考えを理解してくれて、ジャンカやピンホール、ピンカド出し
といった左官作業から撥水処理までお願いできる、馴染みのA軍団。
組のほうから連絡いれてもらうも、今回は手一杯とのこと。残念。

そのかわりに 組のほうから手配してもらった補修の業者さんは、
聞けばなかなかの職人気質のようだが、前の現場で建築家と大喧嘩
となったという。コンクリート面 全て塗れ! といわれたそうだ。
そりゃあ 打放しじゃなく、打放し風塗装 じゃない。
型枠大工さんだって 怒るわさ。
『こだわり』と『わがまま』を取り違えた上から目線の建築家先生
のお噂は、そのつど、なさけなくなる。

ところで
この打放し風 ならぬ ○○風 といった仕上材。よく目にします。
木(‥だけど 木じゃない。) 石(‥だけど 石じゃない。)
中にはその似せ方に、技術的な面で有無を言わさず圧倒する製品も
ありますね。ショーケースに並ぶ 食品サンプル よろしくです。
でもやっぱり
木は木だし。石は石。コンクリートはコンクリート。
フェイク は フェイク。 素材は素材。