2019年12月26日木曜日

建築を目指す、携わる若人


工事進行中 集合住宅計画 h i k a r i u m
最上階(4階)部分のコンクリート打設が完了し、いはゆる 上棟 ということに。
内装工事と並行し、躯体に関しては、年内は(最上階スラブ以外の)型枠の解体。
年が明けて、設計基準強度が確認出来次第、最上階スラブも型枠解体となります。
お正月休みが、打設したコンクリートの養生期間にも当てられるというわけです。


職人さんの高齢化が 社会問題となっているとのこと。 
現場によっては、私も身近に感じることはありました。

ただ、この現場の型枠大工さん達 若く元気で仕事にプライドを持つ面々が多い。
頼もしい反面、監理する私のスキルも見抜いてくるわけで、気が引き締まった。
センセイ!とか、カントク!と呼ばれるところ、イワマさん!と呼んできていた
のは、現場出身者として同類の匂いがしていたのでしょうか。

元請工務店の社長は 建築の専門学校の講師をされているようで、おりを見ては
大勢の学生さん達を現場に連れてきては、レクチャーをしています。
建主ご家族の関係者の中には、建築家志望の高校生もおられます。

若い力が感じられる現場です。 
私もまだまだ若いつもりです。 もちろん



2019年12月17日火曜日

コンクリートの打放し仕上


工事進行中 集合住宅計画 h i k a r i u m
型枠やサポが外れた階では、サッシの設置や内装工事もすすんでいます。

外壁は コンクリートの打放し仕上。
建主の方々は、私の作品イメージからか、打放し仕上を好まれています。
塗装の部分も考えてましたが、出来るだけ多くの部分を打放しにします。

打放し とはいえ どうしても補修の工事は必要です。
外壁面となれば、撥水処理も施さなくてはなりません。
打放し と やりっぱなし は違うということですね。

打放しの魅力について
この工事の記事にも以前 書いていました

はじめてコルビジェの建築を見たときから、そういう意識でいるのですが
これもまた 日本人としてのアイデンティティー かな。



2019年12月14日土曜日

『マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画』



21_21 DESIGN SIGHT で 開催中
じつに、見応えのある内容でありました。

展覧会を知ったのは、ピーター・バラカンさんの東京FMの番組。
ゲストで出演した展示会ディレクターの田川欣哉さんのインタヴューでした。
(バラカンさんの番組は、毎週楽しみにしています。)

田川氏もメンバーの 日本デザインコミッティー は1950年代より活動する
プロのデザイナーの方々の集団。銀座の松屋での活動がメインののようです。
メンバーの専門は グラフィック、プロダクト、照明、建築など さまざま。

メンバーの方々の その製作過程が それぞれディスプレーされています。
例えば 同じ建築家でも
スタディー模型の変遷を主にした隈研吾氏と 哲学的スケッチの内藤廣氏。
発想の過程ばかりか頭の中まで まるっきし違うのかも。じつに面白い。

私としては 
久々に触れた 安藤忠雄作品(21_21 DESIGN SIGHT)に 圧倒と感動。
繊細な演出と大胆な造形。どうやって作ったのかと思わせる施工精度の高さ。

日ごろ 何気なく見過ごしているものこそ、手はこんでいる。

写真は
面出薫氏の 東京駅照明計画ジオラマ
インダストリアルデザイナー・柴田文江氏の 制作プロセス




2019年12月13日金曜日

今年の〇〇


今年の漢字
平成はインターネットの時代。
そのネットで主役になったのは画像や映像ではなく言葉かな、と思ってます。
特に『流行語大賞』や『今年の漢字』など、キャッチーなワンフレーズです。

2019年令和元年 今年の漢字は 『令』 だそうです。
以前にも書きましたが‥)私はこの漢字には、いささか違和感があります。

私の考える 今年の漢字は 『炭』

京都アニメーションのスタジオでの、痛ましい事件。
多くの人命と才能、素晴らしい作品が『炭』になりました。
沖縄首里城の大火災。貴重な文化財が『炭』になりました。
若い女性環境活動家が注目され、地球温暖化への取り組みが急務であること。
それには、二酸化『炭』素 の排出を抑えていくことが必要ということです。


今年の映画
先日の個人的なプチ忘年会での多数決で、これは明快な結論がえられました。
私の考える 今年の映画は 『新聞記者』
東京新聞の望月記者には、ぜひ続編の『~桜を見る会 編』を期待したいです。
2020年や いかに。



2019年12月12日木曜日

オーダーキッチンの製作


オーダーキッチンを設計・製作してくださるMadreさんへ ショールーム見学。
厳しい空間条件での住宅計画は、キッチンがシステムキッチンのモジュールや
必要な高さが確保できないこともあります。 こういったケースでは便利です。

キッチンを製作する場合は
ショールームに建主の方を直接お招きして、私も含め三者で打ち合わせます。
発注も、工事の元請さんとは別に建主から分離発注も可能です。
ツナギの工事は元請さん側から協力業者さんにお願いすることになりますが
その方が価格の透明性や施工の責任などからスマートだと、私は考えてます。
(保守的な元請工務店さんには、拒否されちゃうことがまだありますが‥。)

写真は
普段はフラットなキッチンカウンターから、電動で立ち上がってくる換気扇。
床下から排気します。床下ふところ深さは、20cmくらいから可能だそうです。
換気扇フードが設置できない、設置したくない(‥開放感を持たせるため)
ケースでは いいですね。 コンロはIH限定ですが。



2019年12月9日月曜日

上棟に向かって。つづき

現場進行中 新築集合住宅計画 hikarium
最上階 北側・斜線制限による斜壁に絡むスパン、スラブが上がる。
斜壁の配筋は明後日から。フックのついた縦筋部分は梁扱いになる。
足場は届かないなぁ。気をつけて作業してもらいたい。

1階から断熱材吹付も開始。建築物省エネ法に基く計算によるもの。
この上にプラスターボード設置。その隙間に電気配線やボックス埋。
電気配線の、いはゆる“逃げ”を作れるところは 逆に ありがたい。



2019年12月6日金曜日

上棟に向かって。


遊んでばかり いるわけでは ありません。
工事進行中 集合住宅 hikarium(SK2-Project)
最上階(4階)打設、今月20日はケツカッチン 急ピッチです。
鉄筋・型枠大工さんたちが、すでに手慣れた様子なのは心強い。

1階はすでにサポが外れて、サッシ付、内装墨出、設備配管が進行中。
断熱材吹付までにキメてしまわなくてはならない。チェック項目多し。

現場に入っている職人さんたちの業種も多様で、
現場は、いま一番ダイナミックな進行でしょう。






『時効警察【展】はじめました』


六本木ヒルズ TOHOシネマで『イエスタデイ』鑑賞のあと
テレ朝内けやき坂ミュージアム にて 『時効警察【展】』へ。
平日に関わらず盛況。それも入場者は なぜか私以外みな女子!
(みなさんオダジョウのファンなのか、ちょっとハズカシ体験)

セットや小道具への拘りは尋常でないドラマとさっします。
その いくつかが 再現されている。
美術監督を務める久渡明日香さん の インタビュー記事が興味深い。
 経年変化を演出するエイジングの作業
 カメラにほとんど映らないところにも妥協しない
 フィクションとノンフィクションの境界 ギリギリのラインを目指す‥
大変そうだが、楽しそうだな。
これからも、拘りまくってください。

お約束の 『時効』スタンプ を押して会場をあとに。
今日の放映は たしか最終回。 ざんねん。



2019年12月3日火曜日

『イエスタデイ』


おくればせながら。
ビートルズ教信者の友人Fくんに 絶対観てね! ということで鑑賞。
大拍手!涙! ビートルズ愛がたっぷり詰まった 素晴らしい作品だ。

もしも この世で 誰もビートルズの楽曲を知らなかったら‥
考えてみると 
10代、20代の諸君は、ビートルズの楽曲にリアルタイムで接していない。
音楽の教科書に載ってる いはばモーツアルトのような存在なのだろうか?
昨年のヒット作『ボネミアン・ラプソディー』も
リアルタイムでクイーンの楽曲に接してない世代も、きっと熱狂したように
この映画も 観て興奮してもらいたいね。
エド・シーランが ギリギリわかる50代より。

展開や役回りが なんとなく
ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツの『ノッティングヒルの恋人』に
似てるな‥と思ったら 同じ脚本家(リチャード・カーティス)なのね。

2019年12月2日月曜日

ほんの数ミリかよ。



現場監理用に使っていた登山靴がついに壊れてしまい、新しい靴を買いました。
今回は贔屓のブランドではなく、お店で一目惚れしたトレッキングシューズです。

ところが履いているうちに、アキレス腱の当たりが擦れて、痛くてたまりません。
買ったお店で相談してみると、フニャフニャした薄い中敷を提案してくれました。
ほんの数ミリです。高さが変わっただけで、痛くもなく快適な状態になりました。
こりゃ失敗か、と買換えを覚悟してましたが、よかったよかった。

うまくいくこと と、いかないこと。
幸せと思えること と、そう思えないこと。 
ほんのちょっとの 差 なのかもしれない。  哲学。