2013年2月28日木曜日

3階床配筋


配筋検査。
梁は一部主筋がD16だが、スラブ筋のD13と 一瞬迷う。
目が錆びたのか弱ったのか。やはり めがね はいるな。
こっちでは
一部照明位置のマーキング外され、とまどう電気やさん。
鉄筋の職人さんのキッチリした仕事が わざわいしたな。



2013年2月22日金曜日

エル・グレコ と 谷中のネコ


改修をおえた、東京都美術館のエル・グレコ展。
昼下がりにできた時間を利用し、再会ができた。

彼が活躍したスペインのトレドの街を訪れたことがあります。
ヨーロッパ中世の風情をそのままに、強い日差しをかわした
彫りの深い細い路地を散策するだけで、じつに心地よかった。
異端者の彼が、安住の地にしたのも わかる。うらやましい。

エル・グレコの絵画に思うのは、その オリジナリティー。
ゴッホやモネの絵が、その作者のものと誰もがわかるように
ああ、これグレコの絵ね。…と 彼の絵も分かりますよね。
それも20世紀じゃない、日本では戦国時代当りの中世の時代
当然、絵の主役は題材であって、描写はそのテクニックのみ
をとわれたはずの宗教絵画に、作家性を埋め込んだ。
すごいことかも。もしや、異端者だからできたのか。

どす黒い赤や青の衣は、血液や血管の象徴ではないだろうか。
(…わたしは、かってにそう解釈しちゃってます。)
デフォルメされた、極端に頭部の小さいプロポーションは、
シリアスなドラマ性、劇画性を強調しているのではないか。
(‥ちょっむかしの劇画 北斗の拳 を思い出します。)

帰路、夕暮れせまる谷中から日暮里駅へ。
トレドの散策とはうらに、たそがれ時をいそぎあし。
それでも、墓守のネコに うしろ髪をひかれてしまった。


2013年2月21日木曜日

幻覚居酒屋へようこそ。


長い行列である。並んでいるのはみな大学生くらいの若者ばかり。
インターチェンジの店。スタバかと思いきや、居酒屋ではないか。
高速のICに、居酒屋とはこれいかに。
つられて入店してみると、6人組の学生達と私だけ。がらがらだ。
オーダーは、レジにすわった魔女のような出で立ちの老婆にする。
 『 女を口説くんなら、このビールにしときな。ケケケっ‥。』
このへんから、どうやら夢だと気がついた。
席に戻ると、しった顔ばかりになっている。
むかし付き合っていたガールフレンドもいるじゃないか。
話しかけると、無視される。いや、どうやら私が見えないようだ。
幻覚だ。 夢の中でも幻覚を見ている‥。

人間ドックの結果から、アルコールを控えている 今日この頃。
(やめることは、ちょっと不可能。)
それで、こんな夢を見るとは、依存症がけっこう重症なのでは、と
別な心配もでてきたぞ。くわばら、くわばら。

幻覚 といえば
幻覚 の映画。『ビューティフル・マインド』をおすすめしたい。
たしか、アカデミー賞 を取っている。
主演は 前記、『レ・ミゼラブル』 の ラッセル・クロウ だ。
グラディエーターから 弱気な告発者、天才数学者 とキャラ幅
がひろい。

このblogでは、
観た映画の批判ばっかりしていて、気にとがめていました。

さて
今年の アカデミー賞 やいかに。

2013年2月20日水曜日

ラッシュアワーの現場作業


本日の 出面(でづら)は
型枠大工2 鉄筋3 設備1 電気1
オールスター・キャスト。
長屋形式では、共用廊下がないので施工中
部屋間の移動ができなくなる。難儀である。

出勤も 現場もラッシュは 事故注意
        雅号:サラ川しらず



2013年2月17日日曜日

レ・ミゼラブル

映画『レ・ミゼラブル』を楽しんだ。
ダーク・ナイトでキャット・ウーマンを演ったアン・ハザウェイ、
個人的にご贔屓の役者 ラッセル・クロウ が お目当てだった。
(この ふたりが コゼットとジャン・バルジャン役と思いきや
 これは ちがった。)

ミュージカル の 『レ・ミゼラブル』
街で知り合った、ウィーン大学留学中という関西人Aくんと共に
ウィーンの劇場へ観にいきました。25年前のヨーロッパでのこと。
ミュージカル鑑賞初体験にして、台詞も歌詞もわからないところ
(ドイツ語だったのでしょう。)ストーリーが理解できただけで
なく、おもいっきり大感動であったな‥。
そのAくんとは、当時まだ共産圏であったブダペストの街に旅し
ほとんど笑っちゃうような低物価をよいことに、破天荒していた
若かりし頃のこと、思い出であります。

さて、映画版。ミュージカルの やきなおし的感じである。
いきなり台詞歌いだしちゃったオープニングで、ひいてしまた。
ヴィクトル・ユーゴーの原作があるだから、映画表現で独自の
世界観をつくればいいのに‥と いささか、さめて観ていると
ラストシーンにむけ、周囲からは すすり泣く声が‥。
デカプリオの『タイタニック』をはじめて観たときの劇場内の
雰囲気が、たしかこんなふうであった。

さて、みなさまは如何に。おためしあれ。



2013年2月16日土曜日

足場のはなし。



現場は、足場と養生のシートがかかった。
本来は、1階の躯体工事・鉄筋や型枠の前に足場は設置するところ
隣地との距離がタイトで、1階の壁型枠解体のこのタイミングでの
足場設置となる。密集地での工事では、もう、めずらしくない工程。

足場には、よく ビティ と呼ばれる枠組足場がある。
1800幅で作業幅も600・900のものもあり施工作業には便利だが
ある程度、設置スペースが必要で、密集地の現場では見かけない。
単管パイプとクランプを用いた足場が主流。
ちなみに、この48.6径の単管パイプは、型枠の締め固めにも使う。
大工さんのものか、仮設材としいれたものなのか混同しないように
元請けさんは注意が必要だ。

この現場では 連結金物のクランプが必要でない、ピケ足場を使う。
クランプがない分、仮設資材も減る。これも狭い現場の工夫。

足場は安全性。安全性は施工性。施工性は結果、建物のできばえ。




2013年2月12日火曜日

テナントさんが進化させる101号室



当方所有の賃貸集合住宅の ひと部屋。
SOHO使用を想定した、約14坪のメゾネット形式。

このテナントさん、事情で退室されるということで、
クリーニングの手配を決めるため、お引っ越し前に
お部屋の中をみせていただいた。

びっくりした。私の知っている空間じゃないぞ。
‥地下の居室や浴室へは、しっかりとした扉が設置。
 収納階段は、きれいにコーディネートされていて、
 床面は一面、タイルカーペットが敷き詰めてある。
ライフスタイルに合わせて、生活を楽しまれたこと。
私もうれしい。この建物も、きっとよろこんでいる。

付加えた内装は、多くをそのまま残していくとのこと。
退室するテナントさんの恐縮どころか、ありがたい。
もちろん、通常は現状復帰の原則に従うのでしょう
が、また撤去して処分するなんてエコじゃない。

この101号室
その前のテナントさんは、階段手摺を兼ねた収納を
残していかれた。
その前の(初めての)テナントさんは浴槽と湯沸器。
住人の方々、みんなに育てていただいている。





2013年2月7日木曜日

デビューの心境


昨晩の 日本代表のラトビア戦
W杯の最終予選に向けたテストマッチの意味合いしかなかった。
格下相手(ラトビアの方々、ごめんなさい)で、緊張感もない。

途中出場の 若い選手が印象にのこった。
ドイツ・オランダで売出し中の乾選手、酒井高選手、大津選手。
乾は、もう自分のスタイルを確立してる。ミドル・シュートや
ドリブルは新鮮。そういえば、代表戦ではあまり見かけないか。
高徳選手は、高さと速さがある重戦車のようだ。内田選手とは
ちょっとキャラがちがうな。

それにくらべて 大津選手 のあの緊張の仕方…。
いや〜、人ってあんなにカタくなっちゃうんだ…。
プロの選手には失礼ながら、甲子園の高校球児を見守る心境で
思わず がんばれ〜。 と心でさけんでいた。
ほんとに、がんばれ。

2013年2月6日水曜日

ホンマモンはドンナモン


雪の天候を想定して、定例会議や監理を延期したところ、
その雪の影響で思うように行動できず、現場にたちよる。

打放しのコンクリート、うまく打てている。
パネルの割付は、今回は目地のポイントだけを指示して、
あとは、予算とエコ重視でパネルのハザイが出来るだけ
でないように、現場と型枠大工さんにまかせていたのが、
それでも、ここまで、やってくれていたとは…。
ピンカドもばっちし。補修なしの撥水処理でいいくらい。
これぞ、ホンマモンの打放しかな。

ホンマモン といえば
またぞろ なりすましニセ一級建築士 が発覚との記事。
記事によれば、二級建築士が ハクをつけるためだった
とあるが、一級/二級は可能な業務範囲の規定であって
その人物の 優/劣 じゃない。建築士は ライセンス。
ただ
殆どどんな建物の設計にも、そのライセンスは必要条件。
病気の診察や治療に必要な 医師 のライセンスと同じ。
そのライセンスのない営業マンさんと、設計の打合せを
するから トラブル になる。
みなさま、ご認識のほど。

2013年2月4日月曜日

見えないものが見えてきた。


眼鏡をかけることにしました。

映画の字幕がかすむ。眉間にしわを寄せるクセがある。
なにより見えにくくなった運転中の信号。これは如何。
先日の人間ドックの結果で、踏ん切りをつけました。

眼鏡店に並んだフレームをかけ、鏡を前にしてみます。
なるはど、眼鏡をかける。ということは、自らがどう
見えるかと同時に、自らがどう見られているのか、も
意識することになる。

眼鏡は、かけていたいた時期がありました。
もう25年も昔のこと。
運転免許の更新で、視力が許容ぎりぎりだったことで
つくったメガネは、重たく(当時の眼鏡はそうだった。)
肩こりに悩まされたあげく、結局かけなくなりました。

当時のパスポートに、眼鏡付きの写真が残ってました。
なかなかの イケメン。(いや、こりゃ私じゃないぞ。)

比べれば、顎のラインはたるみ、髪も薄くなっている。
たしかに、視力だっておちてるはずだ。
衰えは年輪と考え、経年変化を受け止めよう。


2013年2月1日金曜日

アナログ施工でいこう。


1階コンクリート打設完了。しばしの養生期間。
型枠大工さんたちが 墨とレベルを出している。
もちろんのこと 墨もレベルも
階の施工ごと 基準の墨やベンチマークから追いなおす。

墨を見るかぎりでは、次階の鉄筋はすべて壁内に納まり
必要な かぶり も確保できているようだ。ひと安心。

レベルは、レベル(通称ノゾキ)とバカ棒で確認します。
気泡を睨み水平に設置し、基準点との高さを見くらべる
という、じっつに原始的な toolである。
昨今では、レーザーによる光式のものをよく見かけるが
聞けば、ノゾキより精度はおちるそうな。

そういえば、先日の人間ドック。
高度な精密機器の検査より、老練なお医者さんの聴診器
による診察と、大丈夫。の一言に 救われたとこだった。