2020年10月20日火曜日

『ヒアシンスハウス』と石で出来た美術館


所沢I.C.から程近い ふたつの対照的な建築作品を見学しました。


ヒアシンスハウス 

別所沼の辺り、公園内の落ち着いた緑の中に佇んむ小さな住宅です。

わずか24歳で亡くなったという、詩人で建築家・立原道造の作品。


ほんの数坪の小住宅は、とりたって主張したデザインやディテール

はありません。間取りもシンプル、水回りはトイレのみ(今は収納)

ゆえに、さわやかな印象を残します。

丹下健三と同世代であったとのこと。惜しまれます。


石張の外観が圧倒的な存在感の 角川武蔵野ミュージアム を含む

ところざわサクラタウン は今を代表する建築家隈研吾の作品です。

そこ彼処のシャープなディテール、石やエクスパンドメタルの素材‥

自己主張しまくりの建築です。

ホテルやレストランに加え、アニメの殿堂、どんくりのオブジェ‥。

まか不思議な空間は、グランドオープンが待たれます。


ふたつの建築。ありよう を たとえるなら

湖畔でキャンプ か ディズニーランド。 どっちで過ごそう。

























2020年10月10日土曜日

佇まい

 


地下鉄千代田線湯島駅の一番出口駅の一番出口。

文字通り、学問の神様として知られた「湯島天神」への最寄り駅だ。

閑静な旧岩崎邸庭園へ向かう道すがら、あからさまなラブホテル街。

都市のカオスのような一角。


そのカオス感を際立たせる巨大な建築に目を奪われてしまった。

「湯島ハイタウン」築50年以上の分譲式マンションとのことだ。

整然と並んだ住居群に、建築当時は無かったのであろう空調室外機。

ただ、ところどころ機種が違ったり、抜け落ちたり。部屋の掛け物

も色とりどり。無機質で画一的な構築物に佇まいが生まれています。


ふと、ル・コルビジェ の ユニテ・ダビタシオン を思いました。

ル・コルビジェは近代を代表する建築家のひとり。

彼の提唱した住まい型が、集合住宅という考え方。

ユニテ・ダビタシオンは、その実験的な集合住宅の作品でした。

マルセイユの ユニテ・ダビタシオンを訪れたのは30年も前のこと。

巨大で無機質な建造物に、人々日々の営みを感じます。











2020年10月9日金曜日

国立近現代建築資料館と旧岩崎邸

 

建築家による手書きの図面やスケッチが収蔵された、文化庁の資料館。

初めて訪れました。デジタルデータではない、生身の痕跡が迫ります。

開催中の「ミュージアム 始原からの軌跡」展

70年大阪万博のパビリオンから、80年代の美術館の図面やスケッチ。

実際に訪れたことのある建築でも、設計者の目線で考えさせられます。


この国立近現代建築資料館は「旧岩崎邸庭園」のとなりにあります。

明治29年に建てられた、三菱財閥ゆかりの邸宅。文化財です。

はずかしながら、こちらも初めて訪れました。


建物全体は洋館、和館そしてビリヤード館と、分かりやすい構成。

建物装飾に目が行きがちですが、光の案配がじつにドラマチックです。

設計者は、日本に赴任した英国人建築家ジョサイア・コンドルですが

ぎゃくに、彼が日本の民家から影響をうけたところではないのか‥。

想像を膨らませてしまいます。













2020年10月8日木曜日

橋を架け替える


東京都と神奈川県とを分ける多摩川で、もっとも下流に位置する『大師橋』

産業道路が通る京浜工業地帯の大動脈です。

上下2車線であったこの橋が、4車線の橋に架け替えられてもう10年以上。

当時、橋はそのまま使用しつつ、橋の片側に下り走行用、次に上り走行用と

交互に新しい2つの橋を建設し、最後に古い橋を解体するという工程でした。


この大師橋と併走する首都高速1号線の橋の架け替え工事が始まっています。

今度は、架け替えるべく橋梁を隣に並べ、一時通行止めの間にスライドして

新しくしよう、というようです。


またダイナミックな光景が現れるようで、人間の技術に改めて関心します。

ただ、安全と環境は大切にしておこなってほしい。

https://www.youtube.com/embed/72ReDsSwX-k








 

2020年10月1日木曜日

バンクシー

 

バンクシー展 天才か反逆者か横浜アソビル

会期延長で滑り込み、いってきました。

風刺やブラックジョークも 文化 にまでなる。