2014年10月13日月曜日

ダーティー・ハリーとサユリスト

『ふしぎな岬の物語』
吉永小百合さん自らのプロデュースという期待は(大変に申し訳ない‥)肩すかし。
物語に深みもない、例えば、雄大な大自然やスタイリッシュなインテリアといった
オリジナルな見所もない。ひたすら、小百合さんの神々しい存在感に頼ってるだけ。
ただ きっと
出演者の方々は、役柄そのままの小百合さんの丁寧な依頼を快諾されたのでしょう。
皆さん楽しんで演技をされている現場が思い浮かび、不思議と入場料が損ではない、
まさに “ふしぎな” 映画でありました。

『ジャージー・ボーイズ』
50年代に活躍した男性ボーカル・グループ『フォー・シーズンス』を主人公にした
軽いタッチのプチ・ミュージカル風、男の友情物語。
背景とした楽曲が皆素晴らしい。それでいて、アナ雪のように押し付けてこない。
さあここで泣いて!といった過度の演出も(ラストシーン以外は)抑えられている
ところは、クイント・イーストウッドの映像らしさ全開。そこが胸を熱くします。

ピュアな母性に満ちた 静の映画
ヤンチャ系軽音男子の 動の映画

2人の往年(失礼かな)の銀幕スターのコントラストが面白い。