是枝裕和監督 『海街diary』 大拍手。
鎌倉の四季で織りなされた、少し複雑な関係の四姉妹の機微。
映像も音楽もすばらしい。
こころに清涼な風が吹き抜ける、爽やかな作品。秀作でした。
ただ ちょっと意外だったのが
誰も知らない や そして父になる の子供達の演出のような
是枝さん流のアドリブチックなハプニング感が見られないこと。
たとえば、四女の すず という名が、そのままであったのは、
彼女に自然な演技をさせるためなのかな、と考えていましたが
どうやら、たんなる原作との偶然のようです。
共演のベテランぞろいの俳優陣も華があって、素人感はゼロ。
つまり、全て計算されているのね。といった段取り感。
たとえば、長女の幸がすずに 一緒に暮らそう。…と言い出す
それまでの数分間で
仕草、いでたち、きこなし、立ち位置で彼女たち四人のキャラ
を説明しきっていて、あとはまあ 大それたことは起きないな
という安心感が、じつに心地よい。
攻殻機動隊 やら ジュラシック やら スターウォーズ も
今年これから観たいけど。その前に 薄めのお茶を一服。