毎日新聞の日曜版に連載されている藤原帰一さんの映画評論を、毎週
楽しみにしている。主に紹介されているのはハリウッドの超大作よりも、
ヨーロッパのマニアックな小作品が多いように思う。
楽しみにしている。主に紹介されているのはハリウッドの超大作よりも、
ヨーロッパのマニアックな小作品が多いように思う。
今日は1日 映画の日。
仕事の筆を休めて、先週末に紹介されてた『サンドラの週末』を鑑賞。
金曜日の午後
病気で休職していた主人公(サンドラ)が、職場から解雇を伝えられる。
彼女の復職かボーナスの支給か、同僚16人の投票できまる。
投票は月曜日の朝一番。
サンドラは週末、同僚ひとりひとりに、ボーナスを諦めて自身の復職に
一票投じてくれるよう、説得に奔走する‥。
はて。そもそも こんなストーリーで、映画になるんかいな?
案の定。
期待されるようなドンデン返しも、スカッとするよな勧善懲悪な展開も、
なんにもない。ただただ、人物のキャラや表情を丹念に描いているだけ。
説得するシーンは、同僚全て描き出し、しかも説得するセリフは同じ‥。
そのむかし、北野たけし監督が
一人の人物が何人もの人物を殺害する、というストーリー展開の場合。
最初の殺害場面を丹念に描き、その後は、血糊やナイフといったものを
映し出すことによって場面をハショれる‥、といった演出方法を語って
たのを思い出します(‥数学の因数分解とひっかけて語ってたな。)が
それと、まったく 逆 の手法です。
ただ、それでいて 間のびしない。
どこか、腑に落ちるところがある。
仕事があって、お金を得られることは、ありがたいけど大変だ。
がんばろう。