打合せの帰りみち、ギャラリー・間 藤本壮介展 に滑り込む。
入場制限の行列ができている。ギャラ間の展示会で初めて見た。
先週末は展示の最終日ということでかと聞けば、そうではない。
建築家・藤本さんの人気のようだ。すごい。
フランスに計画中というバルコニーのお化けのような集合住宅等、
実現した計画に圧倒されつつも、面白い試みの展示空間でもある。
洗濯バサミ・灰皿・紙きれ・台所スポンジ・グレーティング・石ころ‥
こんな身近な代物を そのまま建築的造形に見立てている‥。
これって ギャグ!?
白い四角い箱や家の形をそのまま積み上げたごとくの 集合住宅は
なにコレ珍百景的世界観ではないか‥。
けして批判ではありません。誤解なきよう。
これまでにない、柔軟な思考と切り口で、建築空間を描いている。
こんな自由な翼を持てるだけでも、氏の才能は評価にあたいする。
ただ 建築空間をつくるとなるとリアルなはなし。
地球には重力があり、日本には大きな地震もくる。
建築家は、カネや時間と格闘し、意見を取りまとめる仕切り役で
あることも要求されています。
そこはまさに、昨今の新国立競技場問題からもよく見えるところ。
藤本氏には、いつか
現場で職人と 取っ組み合いのけんかをしている姿を見てみたい。
リアル と バーチャル と ギャグ の接点として…。