2015年6月15日月曜日

建築空間のリアルとバーチャルとギャグと‥。

打合せの帰りみち、ギャラリー・間 藤本壮介展 に滑り込む。
入場制限の行列ができている。ギャラ間の展示会で初めて見た。
先週末は展示の最終日ということでかと聞けば、そうではない。
建築家・藤本さんの人気のようだ。すごい。

フランスに計画中というバルコニーのお化けのような集合住宅等、
実現した計画に圧倒されつつも、面白い試みの展示空間でもある。
洗濯バサミ・灰皿・紙きれ・台所スポンジ・グレーティング・石ころ‥
こんな身近な代物を そのまま建築的造形に見立てている‥。
これって ギャグ!?
白い四角い箱や家の形をそのまま積み上げたごとくの 集合住宅は
なにコレ珍百景的世界観ではないか‥。

けして批判ではありません。誤解なきよう。

これまでにない、柔軟な思考と切り口で、建築空間を描いている。
こんな自由な翼を持てるだけでも、氏の才能は評価にあたいする。

ただ 建築空間をつくるとなるとリアルなはなし。
地球には重力があり、日本には大きな地震もくる。
建築家は、カネや時間と格闘し、意見を取りまとめる仕切り役で
あることも要求されています。
そこはまさに、昨今の新国立競技場問題からもよく見えるところ。

藤本氏には、いつか
現場で職人と 取っ組み合いのけんかをしている姿を見てみたい。
リアル と バーチャル と ギャグ の接点として…。