夏休みのジブリの新作『思い出のマーニー』が秀作です。
思春期の微妙な内面を、アニメで巧みに表現できている。
自然の風景描写を、心理描写に利用しているのがわかる。
とくに 水 の表現が素敵。
満ち引きする湖畔 夕日に輝く水面 揺れ動くボート‥
『ディテール(詳細)に神が宿る』
建築の世界の名言ですが、アニメの表現も同じですね。
米林監督は、脱・宮崎監督をそこかしこで語ってますが、
そういった“伝統技”は踏襲していってもよいでしょう。
思春期まっ只中の子供達よりも
思春期を経験してきた、成熟した大人の作品に思えます。