PC遠隔操作ウィルス事件。
無実を主張していた容疑者のKが一転、真犯人であることを認めた。
真犯人を名乗るメールを自ら送信し、墓穴を掘ったということです。
自らのPCも、どこぞにいるであろう真犯人によって遠隔操作をされ、
それによって、他者のPCに遠隔操作ウィルスが送信されたのだ…。
というのが、逮捕時のKの主張であったと思います。
それができる真犯人は、凄まじいスキルだな。私でも想像つきます。
反面、検察側は、そんなPCの遠隔操作は不可能。ということを立証
しなくてはりません。これまた、不可能だろうことも想像できます。
結果、彼は 無罪判決 を獲得できるはず。
彼の無実を信じていた、担当弁護士S氏も そう考えたでしょう。
では、『先生、私が真犯人です。』 Kの その告白を
彼の逮捕の時点で 弁護士S氏 が受けていたら‥。
S氏 は 弁護士として どんな行動をとるべきだったのでしょう。
Kのウソや演技に付き合い、無罪の獲得にむけ奔走するでしょうか。
それは職務に準じた行動かもしれませんが、私には、できませんね。
仕事がら、弁護士 の方々とは、何人かお付き合いがありますので、
それぞれのお考えを聞いてみたい、ところです。
依頼人の利益のため、ウソをつくことを、自らに許すのか‥。
同じ『士』業ということで
我々 建築士も、同じような立場に立たされることがあります。
違反行為することを、なんの躊躇もなく要求してくる依頼者の方‥。
残念ながら、こういった輩もおります。絶対にお引き受けしません。
ただ、法規制のギリギリを狙う計画はします。得意といえましょう。
例えば、ストライクゾーンのギリギリで勝負する投球術に似てます。
同じコースに投げても、ストライクをコールしてくれるアンパイア
もいれば、ボールと判断するアンパイアもいます。アンパイアも人。
それも含めて ルール ということです。
法の解釈や執行をする、それぞれの行政機関も同じです。
私はそこまで把握し、ストライクゾーンのギリギリを投げ分けます。
(‥詳しくは、企業秘密ですが。)
ただ、隠れて松脂を指に塗るような不正投球は全く別。許しません。
ルール と、その上にある 倫理観。
これを捨てては、おわりです。