掃除機で有名なダイソン社のジェームズ・ダイソン氏。
村上龍氏の昨晩の『カンブリア宮殿』に出演さていた。
番組で知った ダイソン氏の考えに、多いに共感する。
ダイソン社にデザイナーはいない。
デザインとは機能があってのこと。
エンジニアは、デザインするデザインエンジニアだと。
家電製品や住宅産業での、日本の多くのメーカーでは
優れた機能を持たせた筐体に、デコレーションを施す
ことを、デザインと考えます。彼は違うんですね。
機能を突詰めれば、そこに美しいデザインが生まれる。
‥
私が思うに、建築でいえば 京都にある『桂離宮』
優美なプロポーションは、構造体としての木造高架を
突詰めていったからです。デコレーションじゃない。
建築家では、ブルーノ・タウト や ル・コルビジェ、
スティーブ・ジョブス の思想にも通じそうです。
新しいことに挑戦する若者にアドバイスを…と促され
『アドバイスはしない』と キッパリ。
新しいことをするのに、これまでの成功体験は無意味。
私も、こうゆう おとな でありたい。
ただ ひとつ。
『吸引力が落ちない掃除機』というのは ひっかかる。
どんなに優れた製品でも、カタチあるものは壊れます。
そこは いくらなんでも いいすぎなんじゃないの‥
と TVCM を見るたび感じてますが。