2013年4月23日火曜日

オラこんな村いやだ〜東京さいくだ〜‥


躯体内の内装工事は、内装の大工さんが乗り込んできている。
守備範囲は打放し面以外の壁面のボード下地。建具は枠まで。
現場にて、親方と職方、組の監督Hくんと私とで打合わせる。
‥申し訳ない。正直な おなはしを させていただきますに
東北出身の職方 の 言葉が よくわからないのであります。
親方の話し方で、なんとか 理解できてきた次第。
身振り手振りを交えてのやり取りで、こちらの意図と熱意は
伝わったようだ。笑顔がたのもしい。

1985年
新米現場監督だった私には、印象に残る年だった。
バックスクリーン三連発で 阪神の優勝。日航機墜落の悲劇。
現場では、神田正輝と松田聖子の聖輝の結婚式に巻込まれた
ミキサー車に、コンクリ打設が大パニックとなっていた。

分譲マンションの躯体内、内装工事がはじまった室内からは
何度も続けて吹き込まれた、当時の流行歌が 流れていた。
オラこんな村いやだ〜オラこんな村いやだ〜東京さいくだ〜‥
という 吉幾三の 曲だ。
‥信号ねえ。あるわけねえ。オラの村には電気がねえ。
揶揄するような感じかして、私はあまり好きではなかったが
東北地方出身の当の大工さんたちは この歌に郷愁を感じて
仕事に精を出していた。
よく、仕事 教えていただいたな。

いまでいえば
じぇ。じぇじぇじぇ ってか。 


(photo は 左官工事。内装大工さんの仕事は、おって。)