2016年5月4日水曜日

『猫』と『映画』と

巷は空前の猫ブームだそうだそうで、TVやネットでは猫だらけで、
タレントのように扱われている猫たちもいるそうな。

実は うちにも 一匹。いや、ひとり。
猫は犬とは違い、人間との主従関係という意識がない。
飼われている。というのではなく、共存しているのだ。


この連休中は
もっぱら仕事のかたわら、息抜きは映画でとレンタルビデオ店の棚から
思わず手に取ったのが 『先生と迷い猫』

自然や街並みの風景が美しく、猫の捉え方もとても自然で癒やされるが
ブラックな暗示もされている。受け止め方は、いろいろあろうところ。
ただ、作品としては あまり印象に残らなかったな。


『レンタネコ』は かもめ食堂の荻上直子監督の作品だが、猫の習性を
少しでも知っている者には、猫の演技(?)は かなり不自然な印象だ。
それでも、単純な癒し系映画と思えば、楽しめなくもない。


今月は
昨年小説が話題になった『世界から猫が消えたのなら』が公開とのこと。
原作の小説は、とても良かった。多くの場面は、まさに映像として思い
浮かぶような作品。その原作者は映画プロデューサーの川村元気氏。
すでに、映画化までのプロセスを念頭に 書かれていたのであろうか‥。
あざとい 人間の思惑があったとすれば、猫には見透かされますぞよ。

2016年5月3日火曜日

木造集合住宅の軸組確認


工事進行中 木造集合住宅 HN1-Project
SE構法のNDN社より上がってきた、プレカット用伏図・軸組の確認作業。
こちらで想定している構架材間の一寸(30mm)寸法アップも許されない
(‥でないと、設備関係の納まりがアウト。)
それくらいタイトなディテールで計画されています。

狭小集合住宅ゆえ高架も複雑なため、透視図でも出力してもらった。
NDN社は専用ソフトに始めから3Dデータで入力してるため、モデリングは
それほど手間ではないことは知っていました。
確かにわかりやすい。チェックミスは防げそうだ。

2016年4月21日木曜日

地盤と基礎工事のこと


熊本県地方で大きな地震が続き、建物の倒壊現場の映像を報道で目にします。
あるいは昨年末に発覚した杭工事の偽装問題から、建物が建つ地盤への関心
は、一般の方々にも持っていただけるようになったことでしょう。

今月 地鎮祭を終えている HN1-Project
地鎮祭に先立ち、既存の建物を解体したさい、地中から、瓦やレンガ辺など
大量のガラが搬出されました。おそらく、この建物の新築で土工事するさい、
この時とばかり、廃棄物を埋め込まれたのでしょう。大量でスキ取れません。

SS(スウェーデン式サウンディング)による地質調査は 敷地内4点で実施。
基準としていた長期許容支持力(30kN/m2)に1点が足りていません。
明らかに、このガラや埋め土の影響です。
それでも、測定4点をおしなべると25kN/m2は確保できているということで
このまま基礎工事を行っても、(工務店が加入義務づけされた)瑕疵担保保険
の加入には問題なく、SE構法の構造設計をお願いしているNDN社のお墨付き
もえられることはできました。

ただ、本当にそれでよいのだろうか。
基礎はベタ基礎で設計しているため、たしかに建物の長期荷重はおしなべて
支持地盤に伝わります。ただ、力は弱い点に集中して伝わる特性もあります。
日頃、構造設計をお願いしている構造設計一級建築士A氏に電話してみます。
この計画は、彼女の構造設計ではないのですが、相談に乗ってもらいました。

結果。何らかの地盤補強工事は必要だろう。というのが、私たちの結論。
追加で負担の掛かる建主の方々にも、ご理解以上の賛成をしてもらえました。
厳しい接道条件と狭い敷地でどういった補強工事が可能か。検討しています。

さて
このように地盤改良工事が必要と考えられても、そんなものは必要ない。と
報告書を上げてきて、何らかの保証もしてくれる、という会社があります。
彼らは セカンドオピニオン と称しているようですが、無責任な話です。
責任が発生するのは、建築確認の工事監理者の欄に名前が記載されている者、
つまり、設計監理を行っている我々、建築士有資格者である建築家です。
昨年末の杭工事の偽装問題における国交省の指導やお達しにも、そのへんの
“交通整理” ができてないんじゃないのかと、思えています。
責任あるセカンドオピニオンを述べたいなら、建築確認の工事監理者の欄に
追記してもらうべきでしょう。建主に変更申請出してもらえば、簡単なこと。
もちろん、建築士有資格者であることは 言わずもがな ですが。




2016年4月20日水曜日

快適発進!自転車ライフ

自転車 買いました! 
事務所の近くの現場2箇所(‥しかも、どちらも道は狭くて車は止められない)
と大田区役所、クライアントの事務所への連絡と、仕事の必要に迫られてですが
乗り出しちゃうと、風を切って走るのは実に爽快。子供みたいに乗り回してます。

10年ほど前にも現場監理の行き来のため、マウンテンバイクを持っていたのですが
スティール製で、メンテナンスを不精していてダメにしてしまった苦い経験から
アルミ製・折りたたみ・26インチ の条件にて、リアル店舗で探していたのですが
見つからず 結局 楽天市場で見つけたものが Alfa Romeo のブランド。
他の外国車ブランドもあり、OEMみたいなもんであることは想像がつきましたが、
防犯登録しても盗難リスクが心配。 ブランド名だけは不要だな。


久しぶりの自転車ライフ。街中を走ってみて、見えてくることもあります。
よくなってきたとはいえ、歩道と車道との段差が意外なバリアになっていること。
これは車椅子で生活・活動されている方々には、切実でありましょう。

駅周辺には公共の駐輪場も増えてきましたが、勝手の良くない面もあります。
特に2段式の駐輪ラック(私も、計画ではよくスペックしてきましたが)は
下段のラックから埋まっていきますが、上段のラックに停めるのは、お年寄りには
一苦労。見てると、停めるの諦めちゃう方もいるくらいです。
少額で気に入った自転車を持っていくこともできそうで、防犯対策は自己責任です。


都市の集合住宅の計画では、駐輪スペースの確保は、ほぼマストの条件です。
共用部に駐輪スペースや駐輪ラックを設けることが一般的ですが、住居内の玄関
スペースに余裕をもたせて、そこに各自で駐輪してもらう方が、限られた空間を
有効に使えるのではないか、と考えています。
自転車を折りたたんで、3階にある事務所まで階段で持ち上げる駐輪方法。
日頃の生活スタイルに馴染ませることができるのかも、ひとつトライです。
新たな自転車ライフ。これから、いかに。




2016年4月11日月曜日

地鎮祭と奉献酒

週末の大安 は 狭小集合住宅 HN1-Project の地鎮祭。
先週の初めまで続いた、既存建物の木造住宅の解体工事も完了し
いよいよ ここまでこぎつけました。

地鎮祭 とは 
これから建築をする土地にお住いになっおられる神様へのご挨拶
ということで、多神教の我国 ならではの行事といえましょう。

神様への手土産はもちろん お酒 と言うことになります。
お酒の のし紙には 『奉献』 と書きます。
商店街にある、夕方にはチョイ飲みしに来た親父さんたちがクダ
巻いてるような小さな酒屋さんには、たいてい達筆の店主がいて
この『奉献』という文字を書いてくれます。
そんな 馴染みの酒屋さん、事務所の近所にもあって贔屓にして
いたのですが、残念ながら、店をたたんでしまったようです。
酒の量販店に問い合わせてみると 「パソコンで書きますから‥」
と返されて、ちょっと それはど~なんだろう‥。 
ということで、こちらも「パソコン」使って、小さな酒屋さんを
探し出し尋ねてみると、なんとも昭和の匂いの残る佇まいです。
いいじゃないですか。
期待通り、堂々たる『奉献』の文字を手に入れることできました。

ささやかなことですが、街の風景が少しづつ変わっていくことを
肌身に感じる出来事です。

この工事そのものも
昭和の時代の住宅を解体し、新しい建築にするわけです。
ただ、「パソコン」ではなない「手書き」の『奉献』と同じく、
人の佇まいは感じさせる建築に育ってもらいたい。



2016年4月4日月曜日

御所の桜と神楽坂 


桜の見頃ということで、一般公開されている皇居乾通り。
昨日は 大学時代の同級生仲間と花見に集まりました。

午前9時の坂下門の前は、すでに長蛇の列。
雨が降ったり止んだりと、天気もイマイチ。
それでも、石垣に映える桜は落ち着いて、風情が良い。
乾門から出ると、皇居東御苑をひとまわり。そして
北の丸公園内休憩場でまず乾杯。午前中のビールを堪能。
隣の武道館では 大学の入学式が執り行なわれている。
新入生の両親であろう、正装の方々がしきりに記念撮影。
私たちも、そうやって学生生活を始めたわけか‥。
( 私的には 親は入学式とは無縁だったかな。)

靖国神社の桜,というよりは出店を茶化しつつ、一同神楽坂へ。
ここは、われわれ母校の街。
30年前では想像も付かない、おしゃれなカフェやレストランは
どこも、朝の坂下門と同じく長蛇の列。
坂の上まで来て見つけた、静かな日本料理店に落ち着けた。
地方の牡蠣、刺身、焼き魚と辛口の日本酒。
味とともに、お代の方も 大人仕様。
学生時代を過ごした街で、学生時代には味わえなかったことを
楽しんだ いちにち でした。



2016年3月26日土曜日

春の都庁舎

昨日の打合せには、久しぶりにスーツを着て出かけてみました。
新宿区内での打合せが早めに終わり、新宿の都庁舎の展望台へ。
春うらら。外国人の観光者も多い。
ここ東京という都市は、テロリズムとは無縁であってほしい。

3月25日。午後の都議会は 第一回定例会の最終日という。
小一時間。初めて 東京都議会の本会議 を傍聴してみました。
スーツを着てきたかいがありました。

2016年3月21日月曜日

サグラダ・ファミリア

『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』
連休を利用して『川越スカラ座』という レトロで渋~い映画館で鑑賞。
バルセロナにて建設中の、ガウディーのサグラダ・ファミリア教会の今を
現場の貴重な映像と、建設に関わる方々のインタヴューで構成されている。

私が バルセロナで実際、この教会を見たのは もう28年も前の事。
当時は『生誕のファサード』の4本の他はほとんどできてませんでした。
意外にも、ディテールの彫刻やロゴに、ユーモラスな感想を持ちました。
コーンのような4本の塔は 内部にもう一本の塔が内包された二重構造で
その隙間を螺旋状の階段で登っていきます。
構造として、実に理にかなったものでした。

この映画で紹介されている『受難のファサード』は
この『生誕のファサード』の反対側の面なのですが、ストーリーといい
表現方法といい、実に対照的であることを、担当した彫刻家が語ります。
賛否のあるところでしょう。この建築が、ガウディー思想の再現である
こと以上に、進化であることも もの語っているかのようです。

2026年の完成とは、公式な発表のようで、実に楽しみ。

ところで
今年の花粉症が強力。毎年使用している市販のクスリが効きません。
薬局で薦められた鼻炎のクスリを使って、クシャミはおさまりましたが
睡魔が襲ってきました。この映画の鑑賞中も、半分は、うたた寝状態。
うたた寝できる という心地よさも、良い作品の証 と心得ましょう。


2016年3月3日木曜日

流域ごと残る自然

三浦半島の突端にある 小網代の森。
『流域』ごと残った 貴重な自然の森です。
『流域』 とは なんぞや?
糸井さんの『ほぼ日』の記事がわかりやすい。詳しくは、どうぞ

京急三崎口駅からすぐ、私の事務所からなら一時間半くらいです。
都内にいても、ほぼ手付かずの自然に 触れあうことはできます。
等々力渓谷なども そうですね。

日頃 PCに囲まれ仕事していると 知らず知らずのダメージが激しいです。
テンパったら、自然の力を借りて 心も体も浄化することにしています。


2016年3月1日火曜日

オデッセイ|作品賞はダメでした

米国アカデミー賞 発表
先月 このBlogでふれてましたので フォロー です。
この前 『ゼロ・グラヴィティ』(原題:Gravity) が監督賞取ってましたので
正直 『オデッセイ』 はないかな、とは思っていましたが、残念そのとおり。

デカプリオの初受賞が NETの記事では よく目にしますが
『スティーブ・ジョブス|』での あの お色気もナンにもない広報の女性が
『タイタニック』の ケイト・ウィスレットであったとは お見それしました。
助演女優賞 残念。

両作品には ジェフ・ダニエルズ とゆう役者さんが印象にあります。
NASAの長官 と ジョン・スカリー氏。脇役とはいえかなり重要な役どころ。
むかし『スピート』でキアヌ・リーブスの相棒を演っていたのを覚えています。
コミカルな役回りから、腹に一物ある敵役まで、なかなかの存在感と思います。
個人的には 助演男優賞。


アカデミー賞がらみ と言うことでしょう
数年前の作品賞受賞作 『アルゴ』 がBS・TVで放映されていました。
イラン革命時の動乱で、イラン国内に取り残された大使館員6人の救出劇です。
実話です。私も当時のこと、記憶にあります。
やはりハラハラ・ドキドキの作品ですが、主演(監督も)のベン・アフレック
のタンタンとした演技よろしく、ヒロイズムにかたよった演出はありません。
映画業界のあり方を おちょくったような部分もあります。
自虐的な面でも受け止められる度量が アメリカの映画産業にはあるのですね。


2016年2月29日月曜日

省エネ関連基準・制度の覚書

建築に係わる法規制が、大きく変わりつつあります。
2020年という、ひとつの旗印となる目標もあってのことでしょう。
関連セミナー等で、日頃から勉強はしているつもりですが、ついていくだけで大変です。

法規制改正の大きな流れ としては、下記のような事項が主でしょう。
1)主に規制緩和による、木造建築物の さらなる普及。
‥木造耐火建築物での計画など、実務面ではすでに大きな変化があります。
2)中古住宅市場の活性化や、既存建物の増改築に対する規制の見直し。
‥スクラップ&ビルドから脱却した産業構造、空き家対策といった側面もあるのでしょう。 
3)省エネルギー の政策。
‥『建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律』(建築物省エネ法)

この4月から誘導的措置が施行となる、新しい省エネの法律(建築物省エネ法)に関して
私自身の頭の中の整理にと、実務で現実的に関連する部分を書き留めておこうと思います。
大学の講義でノートを取るような心境です。詳しい方で、何か間違いにお気付きでしたら
遠慮なく、ご指摘ください。

『建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律』(建築物省エネ法)は
建築基準法と同じく国土交通省の所管。
これまで通商産業省が所管の『エネルギーの使用の合理化等に関する法律』(省エネ法)
の住宅・建築物に係わる措置の部分を引き継ぐかたちとなっています。
この建築物省エネ法。誘導的措置 と 規制的措置 とに分かれます。

2015年7月8日 公布
2016年4月1日 誘導的措置 施行
この誘導的措置の主なもの は

□性能向上計画認定制度
:誘導基準に適合すること等の条件をクリアすることにより、容積率の特例(最大10%)

□表示制度
:新築時は(法第7条)に基づく第三者認証(BELS)ラベル。星の数で省エネ性能を表示。
 既存建築物は(法第36条)に基づく所管行政庁認定マーク。
(現在の住宅省エネラベルは2017年度に廃止。それまでは、上記新ラベル制度と並走)


2017年4月1日 規制的措置 施行(予定)
この規制的措置で主なもの は

□届出
:一定規模以上の建築物(政令で定める規模:300m2)計画での所管行政庁への届出義務
これは、経験値としてニュアンスがわかります。
昨年 共同住宅(約500m2)を計画をした際に、現・省エネ法に基づく届出をしています。
省エネ計算書など必要書類は確認検査機関で作成してもらいました。ただこの現・省エネ法
での届出は、2017年建築物省エネ法の規制的措置の施行にさいして廃止になるとのこと。

□省エネ基準適合義務。適合性判定。
一定規模以上の非住宅建築物(政令で定める規模:2000m2)の新築等では建築物エネルギー
消費性能基準(省エネ基準)に適合させなければなりません。
この省エネ基準は、建築基準法第6条第1項に規定する『建築基準関係規定』とみなされます。
つまり、この基準をクリアしなければ、確認済証も検査済証も発行されない、ということです。
省エネ基準の適合性判定は、登録建築物エネルギー消費性能判定機関によることになります。
構造の適合性判定(ペア・チェック)では、これを担当する『構造計算適合性判定機関』は
建築確認を担う確認検査機関が兼ねることはできません。
ただ、この『省エネ基準適合判定機関』は確認検査機関が兼ねることができる、とのこと。

現時点で、当方のように中・小規模の住宅・集合住宅の設計・設計監理をおこなう事務所には
まだ大きな影響はないでしょう。ただ、2020年度までには、すべての新築住宅において
『改正省エネ基準』の適合義務化が予定されているとのこと。
今回の法整備は、それに向かう 地ならし となっているように思えます。

これら規制のあり方には、もちろん一過言あるのですが。
実際にモノを造る立場としては、何事もポジティブにとらえるよう心がけています。

2016年2月28日日曜日

オデッセイ|リドリー・スコット|作品賞やいかに

昨晩TVの情報番組を観ていると、直近に迫った米国アカデミー賞の発表に絡めてか
北野たけしさんが、ハリウッドの映画製作事情を解説していて、興味を持ちました。
ハリウッドでは、映画完成までの保険を担う保険会社が現場でハバを利かせていて
多くの場合、映画監督には編集権もないそうです。それじゃあ確かに、映画は純粋に
監督の作品とは言えませんね。
抗議の意味を込めて 監督自身が自ら編集し直した『ディレクターズ・カット版』を
発表することもあるとのこと。

『ディレクターズ・カット版』といえば、なんといっても
リドリー・スコット監督『ブレード・ランナー』でしょう。

近未来を描いたダークな表現は、それ以降の映像作品に大きく影響した秀作でしたが、
公開前は、映画会社側が、暗くて難解な作品でお客が入らないと判断したのでしょう、
主人公のデッカード(ハリソン・フォード)の独り言の風ナレーションで、わざわざ
語らせたり、取ってつけたハッピーエンドの結末があったりと、いささか軽い。
シンプルに編集された『ディレクターズ・カット版』こそ、正に作品といえましょう。

それ以降のリドリー・スコット監督作品は沢山見てきましたが、巨匠と呼ばれるよう
になるにつれ、独特の映像表現‥例えば、青い逆光で、あえてシルエットのみを浮か
びだしたり、NYの街のようにやたらスモーク焚いたり‥と、R・スコットっぽい作風
は影を薄めて、大作を撮るのに手慣れた ‘上手な映画監督さん’ という立ち位置に
落ち着いていったように感じています。少し寂しいですが。

アカデミー賞の作品賞に輝いた『グラディエーター』も、作品賞とほぼセットである
はずの監督賞には選ばれませんでした。
今年は新作『オデッセイ』(原題:Martian)も、作品賞にノミネートされてますが
監督賞にはノミネートすらされていないようです。


『オデッセイ』(原題:Martian)
火星にひとり取り残された科学者の救出劇ですが、個人的には幼い頃リアル・タイム
で体験した、アポロ13号の事故当時の巷の雰囲気を思い出しました。作品も、その
ストーリーから、ほとんど主人公(マット・デイモン)の一人芝居なのかと思いきや、
意外と登場人物が多く、みんな、ちゃんとキャラ立っている。特に宇宙船の女性船長
の判断力と行動力は、『エイリアン』『テルマ&ルイーズ』での女性像を思わせます。
そこはR・スコットさんっぽいところでありましょう。

ただ、展開が いささかオーソドックス。
観ていながら…。ああ、ここはスローダウンするシーンね、ああ、もう直ぐトラブル
が起こるのね‥と おおよそ展開が読めてしまいます。安心してハラハラ・ドキドキ
できてしまう訳ですね。(ちょっと、意地悪な言い方ですか。)

いろいろ批判めいたことを書きましたが、秀作であることは、間違いなし。
諦めない強い意思。 私も大切にしたい。



2016年2月19日金曜日

賃貸部分を持つ都市型住宅の提案

東西両側が接道する24坪ほどの敷地での、都市型住宅の提案でした。
相談者の方との詳細な打ち合わせを前に作成した、叩き台の案です。

3階建・3LDK
防火地域での計画として、木造耐火建築物としての仕様となります。
それでも概算工事金額では 75万円@坪 を切ることができました。

アクセスの利を活かして、賃貸部分を設けます。
(この賃貸部分は、将来的には専用住宅部分に組み込むことも可能)
これにより、住宅ローンは賃料収入のみで償却できるかもしれません。



スティーブ・ジョブズ|

一昨年にもスティーブ・ジョブズ氏の映画は公開されていましたが、見逃していた。
今回の作品は『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキン脚本とのことで
かなり 大胆な切り口で なかなか面白かった。
そもそも彼の人生は、もうよく知れ渡ってしまってます。私も伝記は読んでます。
例えば(同じ)スティーブ・ウォズニアックやジョン・スカリーといった人物が
ジョブズやアップル社にとって、どんな立ち位置であったかは、わかってるわけで
いまさら『フォレスト・ガンプ』みたいな物語は、もう不要でしょう。

舞台は たった3回 発表会の当日での出来事のみ。
初めて Mac を世に出した発表会。
Apple社を追い出されたのち NEXT社での発表会。
三顧の礼でApple社に復帰し 初代iMacを発表した日。
それも。いずれも、ジョブズ氏お得意のプレゼン・シーンは ほとんどなし!

娘 Lisaさん とのやり取りに 心うたれるところがあります。
そういえば『ソーシャル・ネットワーク』でも、ザッカーバーグ氏の淡い恋心が
せつなさを感じさせる終わり方でしたね。
どんなに世界を変えられても、大金持ちになっても、得られないものがある‥。
ということなのでしょうか。

ところで、今日の朝のTVでトピックスを見ていると。
モーツアルトとサリエリと 共同で作曲された楽曲が見つかったとのことです。
二人は 意外と仲が良かったのではないか、と専門家の方が言ってました。
この映画でも、終盤 ジョブズ氏はスカリー氏と握手を交わしているのですが、
あながち、ありえなく ないのかもしれませんね。


2016年2月13日土曜日

煉瓦の高架下

有楽町の東京フォーラムにて、建築関連のセミナーがはけたのが午後4時。
事務所へ戻るにも中途半端な時間にて、新橋まで歩いてみることにする。
JRの高架は、煉瓦のアーチ構造によるレトロな佇まいが気に入っている。
土地柄の割には安い呑み屋が入居しているのは、高架建設当時から賃料が
上がっていないからだ、と聞いたことがある。
バブル時代には、パンクで隠れ家的なクラブもあったな。

古びた建物への郷愁は、やがてそれが滅びゆくことを本能的に感じるから。
たしかに、そうかもしれないけれど。それまでは、慈しんでいたい。

photoの一部は、始めたばかりの Instagram にもUPしています。
これ、始めちゃうとBLOGが不精になりそうです。