2013年1月17日木曜日

嗚呼 監督さん


週明けから、1階型枠のかえし作業がはじまる。
残雪のなかでの、材料搬入と建込みは、けっこうシンドイはずだが、
型枠大工さんたちの手際はよい。ムダな動きがない。

現場事務所にもどっての定例会議では、組の監督Hくんと電気設備。
それに、作業をおえた型枠大工さんも加わり、活発な議論となった。
私も現場監督出身です。型枠作業は、ある程度心得てるつもりでも、
いろいろ新たな工作金物も生まれているようで、対話は刺激になる。

私は、現場サイドへの施工指示では
どうしてここは こうする必要があるか。を、具体的に説明します。
すると、職人さんたちのほうからもポジティブな提案がでてきます。


先日、日本を代表する 映画監督 の訃報がありました。
建築現場(特に集合住宅)の制作工程は、映画のそれと似てるんじゃ
ないかな、とつねづね思ってます。

建築家が監督・脚本で、設計図書が台本。
スタッフやキャストは、組や職人さん といったところでしょうか。
お金を出すプロデューサーの建主さんにむけ、観客(テナントさん)
からいただく入場料(家賃収入)で、ビジネスとして成功する作品
としなくてはいけません。

監督のO.K! の一言が全てを支配する トップ・ダウンの指揮系統
ではなく、対話を大切にした制作現場にしたい。私のポリシーです。