マドリードで『ゲルニカ』と対面したヨーロッパの一人旅
31年前1988年は東西冷戦の只中で、ベルリンの壁もまだありました。
東側にはウィーンから、ハンガリーの首都・ブタペストに入りました。
宿は共同住宅の一般人の住宅‥の中のトイレの壁の奥。隠し部屋です。
いま思うと、無許可の宿泊場だったのでしょう。
お財布に気をつけてね!と、宿の女将(家の住人)に耳打ちされると、
相部屋であることがわかりました。中には大きなリュックの若者二人。
こわばった表情、無言で俯く眼差しが冷たかった。
東側の国の二人には、行ける場所や会話に厳しい制約があるとのこと。
この若い旅人たちの佇まいが、忘れられない。
この若い旅人たちの佇まいが、忘れられない。
いま
私たちは、当たり前のように自由に話し、表現することができます。
そのことだけでも、なんと平和で尊いことか。
展示作品にとやかく口を挟む首長や、自らを非難した民間人の職場に
押しかけてくる国会議員。何気に、そら恐ろしくなることが続きます。
いつまでも 平和が続くことを願います。
※当時の写真を整理。コルビジェのユニテにも泊まったな。懐かしい。