2019年6月3日月曜日

鋼管杭設置工事・地中工事の難しさ


設計監理中の新築集合住宅 SK2-Project
いよいよ杭工事が始まりました。
新設する杭は、鋼管杭。工場で生産された既製の杭を現地に貫入します。
地下支持層まで到達させるためには20mあまり必要で、4本で1セット。
貫入途中で 溶接で継いでいきます。
(溶接の職人さんの姓が、偶然私と同じ 岩間。杭のサインは私でなし。)

他の多くの作品でも この既製鋼管杭工事の設計監理をしてきましたが
今回の工事には、ひとつ大きなハードルがありました。

以前の建物を支えた既存杭が地中に残ってしまっていることです。
この既存杭は アースドリル工法というRC造の現場形成杭で、数十年前も
以前の強固な建物の施工には、一般的な工法であったと言えるでしょう。
この工法も、私は駆け出しの現場監督時代に、たくさん経験しました。

新設する杭が 埋設されている既存の杭に干渉するわけにはいきません。

この杭工事に先立ち、
埋設されている杭の頭部分を全て掘り起こし精密に位置を出し、新設杭の
位置を調整します。すでに完了している建築確認には軽微変更申請で対応。
構造設計の石和春樹氏にも 大変な労力に感謝です。