このところ 大学や中学・高校時代の仲間と会う機会が多いです。
付き合いがわるい私にも声をかけてくれる友人は、有り難いです。
出身の中学・高校は 一貫教育の男子校でした。
現在私は、来年の同窓会大会の実行委員のひとりでも あります。
この委員会がきっかけで、当時のクラブ活動の恩師と30年ぶりに
再会したりと、不思議な縁を感じています。
先日の 実行委員会の会議でのこと。
先輩実行委員の I先輩 が発言される雰囲気に、はっ!とします。
もしや、あのときの あの方‥?
数年前。姉歯事件直後の建築業界は、むちゃぶり規制の嵐でした。
一級建築士の『一級』を『1級』と書いて、確認申請拒否された…
といった不条理な逸話も、ふつーにささやかれていました。
そんなおり
設計監理した住宅の完了検査にこられたのが I先輩だったのです。
(内容は申し上げられませんが)じつに厳しい指導を受けました。
なんとか検査済証は取得できるも、頭には相当 血が上りました。
もちろん、冷静に考えれば ルールはルール です。
イエローカードもらって審判にくってかかっても、カードをもらう
方がわるいわけで、今ではわだかまりもないのですが、この経緯で
これまでお会いしてきた沢山の検査員の方々の中でも、とりわけ
印象に残っていました。
実行委員会の席のあと、I先輩に あらためてご挨拶。
先輩は、そんな出来事はすっかり忘れておられ(検査の数だけでも
多いはずで、当然ですが)私としては正直、ホっとしたところです。
ちなみに
この完了検査を受けた住宅の建主で、検査にも立会っていただいた
Fさんも 私の中学・高校の大先輩でありました。
つまり
この時の完了検査に立会った 建主、設計者、検査員 の3名とも
期せずして 同窓生であった。 ということになります。
縁とは じつに妙なり。