2013年6月1日土曜日

未来はどのように?


先日、はじめて潜入した 新宿西口・思い出横丁
これは、ちょっと はまったかもしれない。
現場が早くはけたのを口実に、今夕は イチゲンさんにて
いまいち寂しげな焼鳥やさんの、カウンター奥に陣取った。

80軒あまりの小店舗の、その殆どが飲食(いはゆる呑みや)
ハリボテではない リアルな昭和の風情 が たまらない。
同じような風情は、例えば 慶応仲通り、有楽町ガード下
といった界隈にもあるものの、ここは、店舗が軒を連ねる
路地が極めて狭くひしめき合うぶん、その空気感が濃密だ。
つまり、水割り でなく ストレート。

帰りがけ この街角をふりかえって見ると よくわかる。
いはゆる一等地。新宿駅前、それもきれいな地型である。
大型商業施設として なぜ 再開発されないのだろうか。
複雑な権利関係が入組んでいるので あろうか‥。

もちろん(酒飲みならずとも)心情的には、貴重な昭和の
風情を残しておいてもらいたい。お店にとってはなおの事。
現実的に、防災上の憂慮もある。
数年前の火事は、私でも記憶に新しいところ。

一等地 とはいえ 人の流れはビミョウだ。
大江戸線の西新宿駅の出口は横丁の一角にあれど、JRなど
への乗継ぎには、地下道がメイン。
西武新宿線の新宿駅はターミナル駅だから、そこへは地上
の動線もありうるが、そもそもJR〜西武新宿線の乗換えは
高田馬場駅がメインかもしれない。
乗換え動線の煩雑解消を目的のひとつとする、渋谷駅周辺
の再開発とは重ならない。

ノスタルジー か 商業主義 か。
保存 か 再生 か。
そんな All or Nothing の単純な議論じゃ、かたずかない。

未来をになう 学生さん建ちに 問うてみたい。