2013年3月14日木曜日

現場回遊録


現場の職人さんが、あそこの部屋にいきたいと、思っても
なかなか たどり着けないんですよね‥。
迷路のような回遊性は、こちらの思惑通り。
厳しい法規制からうまれた 副産物である。

もうひとつの副産物が 共用部である通路。
長屋(‥特殊建築物である共同住宅ではない)の用途から
全て住人が通り、全ての住居の窓が面するスペースである。
同じ屋根の下に集う同士、自然と挨拶が生まれるでしょう。
そのさきに、なにか繋がりができれば、それでよし。

コミュニティーが、集合住宅環境としての付加価値が認識
されつつあります。いいことですよね。
ただそれは、さあここで集いなさい。といって、物理的に
場を提供することとは、すこし違うと思っています。
たとえば
集合住宅の屋上を、フリー・スペースのようにして住民に
解放しているケースをよくみうけますが、いただけません。
取ってつけた計画、目の届かない空間は、単に不法行為の
温床になるだけです。

コミュニティー とは自然発生するもの。
大切なのはその しつらえ。
まづは、挨拶が生まれやすく しよう。