2011年6月7日火曜日

建築士免許、取消し の 取消し。

ポータルニュースの裁判記事が目にとまった。

ある1級建築士が設計業務の構造設計の部分を、2級建築士にお願いした。
この2級建築士が構造計算を偽装し免許が取り消されたので、1級建築士
のほうも連帯責任で 免許取消し というところ、そりゃあ あんまりだ…
と 1級建築士 が訴え出たということのようだ。
( 詳細から いはゆる一連のアネハ事件 とは別件のようだ。)

最高裁の判決は 1級建築士の主張が受け入れられた、とのこと。同感。

そもそも 意匠設計者が構造設計者と連帯責任というならば、建築確認
をおとした 役所(または検査機関)の責任は いったい どうなのよ。
審査したり指導したりする権限があっても、そのことによる結果責任が
ないというのは おかしい。( ‥アネハ事件のときも そう。)

ただ
設計者にとって 構造設計者は創作活動のうえでの 重要なパートナー。
ときに 激しい議論ができるくらいの 信頼関係は不可欠だ。
少なくとも 単に業務の一部を外注する、下請け業者さんではないはず。

この1級建築士の方
免許取消しはなかったから 建築士 ではあっても 建築家 ではないな。