2017年5月30日火曜日

外装材は『サイディング』

現在工事進行中の木造長屋シリーズ HD5-Project
いよいよ 外部の足場が外れて 外観があらわになりました。
外壁仕上げは FLAT SETTE 同様 金属系サイディング です。

『サイディング』 といえば
間違いなく 建築家が使いたくない建材ベスト・ワン(主に窯業系)
だったら 使ったろうじゃん!という へそ曲がりではありません。
厳しいコストの制約と45分準耐火の仕様から 選択した仕上げです。

サッシ廻りや出角、つなぎの部分の部材は 既成の役物で納めるため
どうしてもシャープネスに欠けますが、大きな壁面を仕上げるのには
わるくない部分もあります。


『光』‥目を閉じて観たくなる映画

河瀬直美監督の『光』。感動、拍手です。
残念ながらカンヌでの受賞はならなかったようですが、秀作は確かです。

河瀬さんの作品は、宇多田ヒカルのPVなど、風景の瑞瑞しい描写が印象
にあったのですが、この作品は、人物の描写が繊細で揺さぶられます。
内容は 単純な視覚障害者とのラブ・ストーリーを超えているのですが
(‥映画の広告上、そういった簡潔なものいいになるのでしょうが。)
『ことば』の持つ重みが、安易な解釈を拒みます。
映画館で 目を閉じて観たくなったのも、はじめての体験でした。
(ノー・ギャラだったという、希林さんのナレーションね。)

カンヌの話題で盛況かと思いきや、館内空席だらけ。残念に思いました。
おすすめの邦画です。


2017年5月15日月曜日

Tokyo

先週は、渋谷・三軒茶屋の 昭和女子大学 人見記念講堂へ
ひとり。井上陽水 のコンサート。
こう見えて私、『氷の世界』から40数年らいの 陽水ファンであります。
コンサートの聴衆も、私以上の おじさん・おばさんたちが目立ちます。

この『人見記念講堂』に来てみたのは 初めてです。
東京メトロ 三軒茶屋駅から246首都高速の高架に沿って向かいます。
陽水さんのレパートリーに Tokyo と言う曲があります。
(‥このコンサートでも演りましたが。)
ハトバスに乗った気分で都内の繁華街を巡るような旅気分の楽曲ですが
ここ三茶の夜の立体交差は、いささかダークな雰囲気のTokyoでした。




2017年5月7日日曜日

なにもしない。の休日

この大型連休中は できるだけ なにもしないことにしました。
読書もしない。少しだけサイクリング。

Refreshed & Back to Work !

2017年4月29日土曜日

PAUL McCARTNEY

私は学生時代の友人たちと この27日 東京ドーム へ。
三塁側の端でイマイチの席もなんの、じっくり堪能できました。

2年前のライブと プログラム はそれほど変わってなかった。
ただ、パフォーマンスのクォリティー はとてもよかったです。
LET IT BE では、図らずも 涙が出てしまいました。

70代には 思えない元気さ。
才能では 絶対かないませんが、こんな風に楽しめたらいいな。


2017年4月27日木曜日

堀さらい

私が週末を過ごしている地域には 水田が広がります。
水田に水を引込む前に、堀に溜まった土をさらいます。

地域の人たちと、汗をかきました。


2017年4月4日火曜日

建築物省エネ法による規制措置の施行

この新年度より
建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)が施行されました。
先月末には規制措置の施行にあたり、所管の国土交通省から直々のお達しが届きました。
(‥きっと、建築士事務所登録している事業所には、すべて届いているのでしょう。)

これまでの建築物の省エネ基準は
経済産業省所管の いはゆる省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)での
ひとつの項目として扱われてれたところ、別の法律として独立させたわけですから、
法体系そのものの変更という、かなりドラスティックな改変ということでしょう。

この建築物省エネ法では
一定規模の建物は、所定の省エネ基準をクリアした省エネ計画書を所管の行政庁に提出、
その適合判定書がなければ建築確認済証そのものがおりない、というフローのようです。

その一定規模の建物 となる 300m2以上の建築物(住宅・非住宅)の新築・増改築。
都市部で集合住宅の設計・監理の計画が多い当方にとっては、実に現実的な問題です。

現に いま計画進行中の集合住宅 が この規制措置にバッチリ当たっています。

さっそく 省エネ計画書を作成していただくサポート事務所にて打ち合わせです。
温熱環境の計算をクリアさせるべく、想定の断熱材仕様を 設定してもらいます。
構造計算をおこなうにあたり、柱や梁の仮定メンバーを設定する作業に 近いです。
はたして、提示された断熱材仕様に‥ え! 断熱材 こんなに厚いのが必要なの!?

計算回してもらっても、断熱材厚の軽減は期待できないんでしょう。きっと。
限られたスペースに住空間を実現させるのに、断熱材による1センチ2センチのロスは
計画では ボディーブローのように痛みが効いてきます。
私自身も、これまで培ってきたシビアな寸法感覚が崩れ落ちていくような気分です。

建築設計における自由度は、明らかに後退するでしょう。
それにともない、わるい意味での標準化が進むことになるかもしれません。
建設コストも上がります。少なくとも、断熱材や温熱計算は必要なわけですから。

ただ、それをさしおいても 省エネ基準が必要なことも重々承知しています。
地球環境のみならず、お年寄りも増えて(ゆくゆくはワタシも)健康管理の面でも
大切なこととなっていくでしょう。(特にこれは最近、私的にも痛感のこと。)

新しい時代に はいったということ。
順応していかなくては いけません。


(ムツカしい話になりました。お口直しにサクラの花を。)

2017年4月3日月曜日

25周年

新年度が始まりました。
朝。目白通りの学習院大学の前には初々しい正装の方々が。入学式であろうか。
巷のそこかしこで同じように新しいスタートを切った方々が多いことでしょう。

思い返せば 私も独立して、初めてお仕事をいただいのが この時期だった。 
はて何年前であったか‥
岩崎恭子ちゃんが 14歳で金メダルかぁ… すごいですねえ。
などとお客さんと会話を弾ませたのを思い出してみると、1992年 ということ‥
そうか 25周年 じゃあないですか。

おめでたい。というより、不思議な ため息感が湧いてきます。
うまくいったこと、いかなかったこと。
楽しかったこと、苦しかったこと。
言葉ではとても言いあらわせませんが、これからは これまでの経験を伝える
ということも、していかなくてはならないのかな、と思うようになっています。


唐突に、話しは全くかわるのですが
以前このBLOGでも紹介しました、うちの事務所の仲間達。
ひょんなことから、ワニくんも 加わることになりました。

2017年4月2日日曜日

春・三分咲きの健康管理

この1月末の特定健診(人間ドック)で出てしまった高い血圧数値。
ショックのほどは、以前このBLOGでも触れたとおりのところです。
そのまま
その病院の内科医のお医者さんの指示とおり、1ヶ月間 ほぼ毎日
血圧計で取った記録をエクセルでグラフにして 再来院してみると‥
‥も少し 様子みましょう。また来月 来てください。予約の日は‥ と。
( え。いいんですか? 数値 ほとんど、よくなってませんが‥‥。)

モヤモヤしていたその時期、先月の高校の同期会の席である。
その話を持ち出してみると‥、そりゃダメだ。と、隣のKくんの一言。
そう、彼は 大学病院の循環器系の専門医。 なんと間のいいこと。
間髪入れずに Kくんの病院を予約。外来で診てもらうことにする。

日を改めて診察室で向き合ったKくんは、相変わらずタメ口である。
あくまで、外来患者と担当医というスタンスではいたかったのだが
いきなり拍子抜けのところ、健診結果の内容にひととおり目を通した
Kくんの曰く‥
血圧以外の数値は問題なし(むしろ良い部類)、切迫した状況もなし。
ただ血圧は問題、特に下の数値が高いのはN.G. と。
‥それじゃあ 処方箋 出しとくから。 また来月ね。

お薬か‥。
もうこの歳である。同期会の席でもたしかに、オレも飲んでいるぜ。
という仲間が けっこう いたな。
はたして、私も薬の服用。始めてみると‥なるほど、こうゆうことか。
頭の中の力が入らない。
さあ、ここから一気に集中するぞ‥! とアクセルを踏もうとすると
自動制御がかかってしまい、ブレーキが勝手に作動してしまう感覚だ。

仕事。あまりに気合を入れ過ぎていたのかもしれない。
もっとスローに行こう。その方が仕事のクォリテューも上がるだろう。

今年の桜も スローペース。 まだ三分咲きほど。
満開にさせるのは まだまだ これからだ。私も。

2017年3月24日金曜日

おカネをかけずにイイものにする。それがデザイン


現在工事進行中の木造長屋シリーズ HD5-Project
木工事では内部断熱材の設置が進み、屋根の金属工事も始まりました。
雪止め金物は、屋根の勾配がきついため二段にすることにしています。
限られた空間で複数の住居を成立させるためには、設備計画が重要です。
私は基本設計の段階から、空調や給湯の方法を考えながらすすめます。
ですから、完成した建物では、空調室外機やガス湯沸器が目立つ場所に
設置されていることは まずありません。
見せることではなく、見せないとこと、気付かせないことが 重要。
‥なんとなく、すっきり納まってるだけで、なにか努力はしたんですか?
 と言われれば 大成功だと考えてます。

この計画では
普通は勝手な位置に設置されちゃう 給気口・排気口のベンドキャップ
の配列も整えることにします。建物全体が引き締まって見えるはずです。
職人さん達にも、すでに私のこだわるポイントが分かってきたようです。

こういった工夫には おカネ はかかりませんね。
これが デザイン という作業だと考えています。

2017年3月20日月曜日

週末・建築・仕事・遊び

金曜日。新橋から、打合せのためクライアントの事務所に向う道すがら
黒川紀章氏の 中銀カプセルタワーに出くわす。そうか、ここにあったのか‥。
いささか可哀想な状態に、経済的な状況とは別に、なんとか保存して欲しいと感じる。


イワマさんって 〇〇さん(有名人)に似てますよね‥。
ここのところ、なぜか初対面の人によく言われる。〇〇さんは誰でも悪い気はしない。
そんな打ち合わせの後は 進行中の現場へ。この日は、建主の方にも来ていただいた。
WiFiの埋込式ルーター(これはいい。)の位置も含め、設備関係はほぼ決定。
水廻りのレイアウト変更のアイディアも承認いただけた。


夕方は 中学・高校の同期会で かなり酔っ払う。土曜日はダウン。

日曜日は ギャラリー間の「堀部安嗣展」の最終日に間に合った。自然体の建築だな。
その足で、ポレポレ東中野「人生フルーツ」。大盛況なのに(失礼ながら)びっくり。
自然と建築、人間との関わりを 都心の真っ只中で感じた一日となった。


2017年3月7日火曜日

木工事の現場監理日誌 つづき。


現在工事進行中 木造長屋シリーズ HD5-Project
外部の構造用合板が完了し、しかるべく高さまで防蟻処理もできてます。

監督さんには事後報告ということで、現場の大工さんたちと直接打合せ。
主に枠回りの納まり。引き戸から開き戸へ変更した方がよさそいうだが‥
まずは、金額の確認と承認だ。

2017年3月3日金曜日

横須賀美術館と観音崎公園




健康診断で、血圧がかなり高いのにショックを受けたのがこの1月末でした。
1ヶ月間 毎日記録を取って再来院してください。と、お医者さんからいわれ、
血圧計の数値をエクセルでグラフにしてみて、はじめて 気が付きました。
CADの操作や集中が続くと 高くなり。緊張がほぐれると、とたんに下がる。
も少し休まないといけないぞ、と、体が警告しているようです。

ということで、今年はじめての 完全OFF
以前から気になっていた 「横須賀美術館」 を訪れてみました。

山本理顕氏の設計とのとこ。胸のすくような名建築に感動しました。
3つのボックスの入れ子のような構造になっています。
外側のボックスは 全てガラス張りで、天井裏の設備や構造も見せています。
中間のボックスには、ところどころ丸い開口部があり、前面の海を見せたり
自然光を取り入れたりしています。
中心のボックスは展示室群となり、入れ子間のブリッジで渡る構成です。
東京湾に面した、なだらかな傾斜地を利用し、ガラスボックス上の屋上庭園
へ直接アクセスすることも可能で、建物全体を回遊できる動線です。
ディテールもシャープ。大胆なアイディアを、みごとカタチにしています。

美術館うしろの森は 観音崎公園。
遊歩道が続き、砲台の跡、戦没船員の碑など通って たたら浜 へと下ります。

リフレッシュできたかな。

上棟から木工事へ。設計監理日記

現在工事進行中 木造長屋のシリーズ HD5-Project
先月下旬 上棟に至りました。

今回はSE構法ではなく、通常の在来構法で計画しているため
各コーナー柱は、ホールダウン金物で基礎と直接緊結することになります。
この部分は筋違(すじかい)と絡むことがあり、要チェックポイントです。


とある建売住宅の施工現場で
ホールダウン金物がジャマになるのか 筋違を逆向きに設置していたり
ホールダウン金物そのものをハショっているのを目にしたことがあります。
ダメ ですね。


屋根の野地板が貼られ、内部空間も想像できるようになりました。
寄棟部分の登隅木は大きな部材になるので、そのまま<表し>で表現する
計画でしたが、それに絡む母屋も<表し>にできそうです。発見は面白い。


吹抜け部分もダイナミックです。
北側斜線(高度斜線)制限も絡み、複雑な形状で納めた木造高架を見事に
すずしい顔でやってのける 大工さんたち。さすが。



2017年2月22日水曜日

賃貸住宅の供給過多。それでも必要とされる賃貸集合住宅の条件。


賃貸住宅が供給過剰に陥っている、という警鐘を目にするようになって久しいです。
供給過多ではないのかという実感は、統計的数字以上に、体感的に感じていました。
近い将来、空室の増大などから、大きな社会問題となることを危惧しています。

賃貸集合住宅を造ってきた者として、思うところは複雑です。
プロとして依頼を受ければ、その条件の元、賃貸集合住宅の計画をし実現させます。
ただ、建築家として社会的責務を思えば、発注者からの依頼内容とは違ったレベル
にて、夫々計画はどうあるべきなのか、という意識はつねに持つようにしています。
もちろんそれが、依頼内容を無視する、ということであってもなりません。

賃貸集合住宅の着工数増加の背景のひとつに、相続税制改正が上げられていますが、
個人的な体感からすれば、あまりピンときません。当方へ計画の依頼をされる方々
の多くが、新たに土地を購入し、そこに賃貸集合住宅を建設し賃料収入を得る事業
をしようことからです。いはゆる投資家という方々もおります。
賃貸集合住宅は事業です。収益性の追求という方向性は、決して間違っていません。
ないゆう私自身も、(ささやかではありますが)賃貸集合住宅の事業主であります。

ただそれでも、土地から買って賃貸集合住宅の事業を、という方々の考えの中に、
ときおり(‥もちろん全て ではありませんが)違和感を感じるときがあります。
例えば、賃貸集合住宅を「金融商品」のひとつと、割り切って発想されている方。
あるいは、住み手(部屋の借主)にとっての住心地という観点の発想が気薄な方。
‥住み手にとってのメリットは、回り回って収益性にも繋がるはずなのですが。

あるいは
賃貸住宅を、現在のマーケットでの一般的ニーズからしか考えない方々。
もちろん賃貸集合住宅が事業である以上、ニーズにあった賃料や貸室を企画する
ことは当然です。ただその結果として、金太郎飴の如く、同じ様な間取・スペック
にして狭小の貸室が大量に供給され続けているのが、今の状況です。
この金太郎飴的な貸室が、これからの供給過剰時代では最も厳しい立場となること
は想像されます。待っているのは、賃料ダンピングの消耗戦か、空室の嵐でしょう。


これからの時代、必要とされ生き残っていく賃貸集合住宅の条件とはなんでしょう。

ひとことで言えば、私はそれは「差別化」であると考えています。
「差別化」というと、住宅設備機器をいかに拡充するかを考える方も多いでしょう。
エントランスにはオートロックが設置され、玄関インターホンにはモニターがつき、
それがやがてカラーになり、洗浄便器やWiFiも完備して‥ と、キリがありません。
住環境にはよいことではありましょうが、すぐに一般化し差別化とは言えません。

私が考える「差別化」とは
住空間のそのものの独自性。オリジナリティーです。
そこに、かつてスポットライトが当たった時代がありました。15~20年前になります。
「デザイナーズ・マンション」という呼称で、主に雑誌を中心としたメディアで多く
取り上げられました。当時、私も幾つかメディアの取材を受けたことを覚えています。
例えば、コンクリートの打放し仕上げ、メゾネット形式の住居などの賃貸集合住宅は、
当時としては珍しい物件ではありましたが、けっして一時の流行り物でもありません。
個性的な賃貸住宅へのニーズが、当時から潜在的に既に存在していたということです。
そして、こういったニッチなニーズに応えることができるようになった大きな要因が
黎明期にあったインターネットの環境、ということでしょう。

IT革命は 不動産・住宅業界を大きく変えるんじゃないだろうか。
当時、そんな期待はありました。もちろん、よくなったところもありましょう。
ただ、私が今感じている空気は、25~30年前のバブル前夜の熱狂感に近いです。


賃貸住宅の関する記事です。