2020年12月24日木曜日

『鬼』と『神』


『鬼滅の刃』の大ブレークで、『千と千尋の神隠し』の 歴代映画興行収入の記録が
ぬりかえられそうだと、報道でよく目にします。この2本の邦画アニメのタイトルに
『鬼』『神』という、日本人特有の概念が入っていることに気がつきました。

『千と千尋~』は、八百万(やおよろず)の神のお話し。
例えば、家を建てるときには、その土地の神様にお許しを乞う『地鎮祭』。
上棟すれば、その建物に宿る神様をお迎えする『上棟式』。
万物に『神』が宿るという概念は何気に一般的なようで、じつは日本特有のものです。
西洋では、あくまで神様はお一人。以前トルコを旅したおり、現地で知り合ったモス
リムの友人と話していて、痛烈に感じました。

『鬼』もまた然り。暗闇を見ると、そこには、何か目には見えない、恐ろしいものが
潜んでいるかもしれない。『鬼は外!』と、空間に向かって豆を投げつけ撃退します。
『鬼』とは、じつは目には見えない恐ろしさを擬人化したもの。


今 この『鬼』は 明らかに『新型コロナウイルス』です。

『鬼滅~』のブレイクは、偶然なことだとは思えないです。

そして『千と千尋~』と『鬼滅~』の共通のテーマが、(少年や少女が)困難を乗り
越えることで得る『成長』です。きっと『新型コロナウイルス』撃退のあかつきには、
なにか大きな『成長』が待っていると思いたいです。


ここのところ病院にいくたび、ご苦労されている医療従事者の方々のことを想います。
感謝と、神さまのご加護がありますように。 Merry Christmas!


まずは感染しないように気をつけよう。