2013年9月2日月曜日

生きろ。


昨晩のBS-TBS の番組 が心に残る
元毎日新聞写真部の戦場カメラマン 五味宏基氏 の特集であった。
10年前、イラク戦争取材の帰路、ヨルダンの空港で彼の荷物が爆発。
複数の死傷者が出たのだ。そういえば、と当時の報道を思い出した。

爆発したのは、彼が知らずに持ち帰ろうとした クラスター爆弾。
観光客が起こした事件なら、それもひとつの戦争の悲劇と映ろうが、
戦争の悲惨さを伝えるべく、それも戦事のプロたるジャーナリスト。
法的処罰は免れても、ジャーナリストとして社会的責任は免れない。

戦場カメラマンとして彼の仕事には、たしかに伝わるものがある。
ただ、そこにスポットライトを当てることは、報道関係者としての
身内のフォローにもなる。メディアとして、あってはならないこと。
番組のつくり方は、さぞや、むづかしかったであろうに。

ジャーナリストとして、彼の罪は永遠に消えない。
ただ、人として再生していく姿には共感がもてる。
私だったら、どうだろう。 再びカメラを手にできるだろうか‥。

おまえは 生きろ。
『風立ちぬ』のラストシーン
カプローニ氏が、主人公・二郎につたえた言葉を思いだしました。
おもたいけど、生きねば。

宮崎駿監督には 多くの素晴らしい作品 感謝。