村上春樹『海辺のカフカ』 蜷川幸雄の演出による舞台。
彩の国さいたま芸術劇場 にて 観劇。
じつは 私め。村上春樹の小説 読んだことがありません。
みんなが読んでるものボクは読まない、という じつっに
ヘソマガリな理由からでして、この『海辺のカフカ』 も
ほとんど なんの予備知識もなしで観劇してみることに。
‥
人間の生死感、性と暴力、現実と幻影の間でゆれる二面性
なるほど 村上文学の世界観 とはこういったことですか。
舞台の演出や装置も じつに前衛的。違和感もない。
いくつもの 大きなガラスのショーケースが くるくると
配置を換え、ダイナミックな物語展開も効率的につなげる。
男女の交わるシーンなど、こんなに幻想的で美しい表現が
演劇でできたのか と 感動。
ただ
カーネル・サンダースときたら 中日ドラゴンズじゃなく
阪神タイガースやろう…と、どーでもいいことが気になる。
つくづく ヘソマガリ である。
『海辺のカフカ』で重要なキャストであった 長谷川博己
『セカンド・ヴァージン』 や 『家政婦のミタ』などで
ブレイク中のイケメン俳優だが、Wikipediaによると
なんと おとうさまは 建築史家の長谷川尭氏 とのこと。
学生時代
氏の著作『都市廻廊』にふれ、ずいぶんと傾倒していたな。
パラパラ と 読み返してみるとウ〜ム いまではきつい。
村上文学と どちらにトライしてみるべきか‥。