2021年1月3日日曜日

初夢_2021

いま私は、以前設計したあるお宅の3階に来ている。

内部はコンクリートの打ち放し仕上げで西側と北側に大きな開口部がある。

外を見渡すと、水平線が広がる大きな湖。東面にも小さな窓、やはり湖だ。

これほど眺望がよいなら、なぜもっと大きな開口部にしなかったのだろう‥


気がつくと、建物全体がゆっくりと動いている。

よく見ると、観光客と思しき見知らぬ客人達が外を眺めているではないか。

「旦那も、この遊覧船に乗りにきたんで? 天気もよくて、いい眺めだ。」

人懐っこそうな中年男が絡んでくる。すこし煩わしいな。


小一時間の遊覧を終えた船(建物)は湖畔についた。

船着場の料金所の窓口の細面の中年女性に、料金を払うついで聞いてみた。

「ここには何隻の船があるんですか?」

「4隻です。」

「どんな船があるんですか?」


「コンクリートで出来てるのもあるよ。」

こんどは、斜向かいにすわる、意地悪そうな男が答えてきた。

(貴様‥、ヒトのものを勝手に使って商売しているな!)

「なにか、わるいんかい?」

グッとこらえて、ここは苦笑いの大人の対応をしておこう。

訴えてやる。船着場の料金所を出て、住宅街の坂道を上っていく‥。


・・・・・・・・・・

ここまで。

なんだこれは。 「富士」も「鷹」も「茄子」も出てこなかった。

今年は、どんな年になるのやら。