2020年10月10日土曜日

佇まい

 


地下鉄千代田線湯島駅の一番出口駅の一番出口。

文字通り、学問の神様として知られた「湯島天神」への最寄り駅だ。

閑静な旧岩崎邸庭園へ向かう道すがら、あからさまなラブホテル街。

都市のカオスのような一角。


そのカオス感を際立たせる巨大な建築に目を奪われてしまった。

「湯島ハイタウン」築50年以上の分譲式マンションとのことだ。

整然と並んだ住居群に、建築当時は無かったのであろう空調室外機。

ただ、ところどころ機種が違ったり、抜け落ちたり。部屋の掛け物

も色とりどり。無機質で画一的な構築物に佇まいが生まれています。


ふと、ル・コルビジェ の ユニテ・ダビタシオン を思いました。

ル・コルビジェは近代を代表する建築家のひとり。

彼の提唱した住まい型が、集合住宅という考え方。

ユニテ・ダビタシオンは、その実験的な集合住宅の作品でした。

マルセイユの ユニテ・ダビタシオンを訪れたのは30年も前のこと。

巨大で無機質な建造物に、人々日々の営みを感じます。