このところ どこも賃貸集合住宅(マンション)の新築ラッシュです。
羽田空港に近いこともがあってか、ここ糀谷地区でも とにかく凄い。
その集合住宅を造る側の私ですら、疑問に思えています。
駅前商店街にあった古い店舗が、新築マンションに建替えられました。
手掛けたのは、不動産会社ではないものの、誰もが知る大企業です。
入居者募集に掲げられら「間取り」を見ると、じつにオーソドックス。
片廊下式の羊羹切りタイプで10坪ほど。ただし、お家賃は少し高め。
新年度の新築物件でありながら、入居者はまだいなそうです。
こういった標準間取りのマンション。この地域だけでも沢山あります。
その中、この大企業マンションはどのような差別化を図っているかと
考えてみますと、ひとつは 仕上の高級感 のようです。
外装は裏側まで全てタイル貼り。エントランスの床はどうやら御影石。
ドアの向こう側の風除室も、大理石や御影石で覆われているようです。
まるで銀座の宝石店のようです。
銀座‥というとで、昨今 アルマーニの制服(標準服)導入で物議の
ある公立小学校のことを思い出しました。
人は、身に付けているもので 評価が決まるものではありません。
人を育てる上で大切なもののひとつは、それぞれの個性でしょう。
このマンションより駅から遠く離れた 当方の SILVER WAVE-2
部屋の広さもお家賃もそれ程ではありません。仕上げもRCの打放し。
アルマーニ というより ユニクロ仕様と言えるでしょう。
それでも新築以来ほぼ20年間、ほとんど空室はありません。
この春も一部屋、お笑い芸人さんに代わって新社会人の方が入居予定。
ありがたいことです。
求められているのは、ブランドや高級感ではありません。