2018年2月13日火曜日

賃貸集合住宅計画 と『アルマーニの制服』問題

このところ どこも賃貸集合住宅(マンション)の新築ラッシュです。
羽田空港に近いこともがあってか、ここ糀谷地区でも とにかく凄い。
その集合住宅を造る側の私ですら、疑問に思えています。

駅前商店街にあった古い店舗が、新築マンションに建替えられました。
手掛けたのは、不動産会社ではないものの、誰もが知る大企業です。
入居者募集に掲げられら「間取り」を見ると、じつにオーソドックス。
片廊下式の羊羹切りタイプで10坪ほど。ただし、お家賃は少し高め。
新年度の新築物件でありながら、入居者はまだいなそうです。

こういった標準間取りのマンション。この地域だけでも沢山あります。
その中、この大企業マンションはどのような差別化を図っているかと
考えてみますと、ひとつは 仕上の高級感 のようです。
外装は裏側まで全てタイル貼り。エントランスの床はどうやら御影石。
ドアの向こう側の風除室も、大理石や御影石で覆われているようです。
まるで銀座の宝石店のようです。

銀座‥というとで、昨今 アルマーニの制服(標準服)導入で物議の
ある公立小学校のことを思い出しました。
人は、身に付けているもので 評価が決まるものではありません。
人を育てる上で大切なもののひとつは、それぞれの個性でしょう。

このマンションより駅から遠く離れた 当方の SILVER WAVE-2
部屋の広さもお家賃もそれ程ではありません。仕上げもRCの打放し。
アルマーニ というより ユニクロ仕様と言えるでしょう。
それでも新築以来ほぼ20年間、ほとんど空室はありません。
この春も一部屋、お笑い芸人さんに代わって新社会人の方が入居予定。
ありがたいことです。

求められているのは、ブランドや高級感ではありません。