2011年7月14日木曜日

打放しの型枠は内壁から?外壁から?

コンクリートの打設は、もちろん型枠を両壁側に配して
施工するわけなのですが、では その型枠とはいったい
内壁から組むものなのか 外壁から組むものなのか‥。

どちらの手順によるのかは
型枠大工さん、鉄筋工の職人さんそれぞれの作業手順と
施工精度とに かかわりがあります。

型枠大工さんが内壁から型枠をはじめると
その流れのまま、床スラブ・梁の型枠へと繋がります。
その間、鉄筋工職人は壁の配筋作業ができます。
型枠大工さんが床スラブ・梁を終えると、鉄筋工職人
がこんどは、そこを配筋。
その間、型枠大工さんは壁のかえし(外壁)の作業。と、
型枠大工 鉄筋工 作業の流れがスムーズにできます。

ただ コンクリートの打設作業には、どうしても若干の
施工誤差は 不可避 といえましょう。
内壁から型枠をはじめた場合、下階の外壁に微妙な倒れ
が出ても、それを微調整しながら型枠を組んでゆく、と
いったことは、基本的にできません。

作業の流れより、施工精度を優先するような打放し仕上
では、外壁から組んでゆくのが理想でしょう。

ただ
都市の密集地での施工では、内壁から型枠をはじめると
外壁が組めなくなっちゃう、という物理的な現実問題が
おおきいようです。