2011年4月4日月曜日

やくわり

住宅や集合住宅の建築にさいし、相談にこられた方々からは まず
ご希望の建物内容や条件を 詳しくヒアリングさせていただきます。

そして、もうひとつ。 別の視点からも みてみます。
計画されているこの土地には どんな建築が求められているのか‥。

土地には、それぞれ個性があります。 
地型や面積、法規制から駅までの距離 といったミクロなことから
気候や風土、街の雰囲気や住いの需要 といったマクロなことまで
いろいろです。
その土地の持つポテンシャルを 最大限に活かしてあげる、という
役割も 建築の設計という仕事のひとつである、と 考えます。
特に、集合住宅などの事業性を求める計画では、結果として建て主
の方々にとって、直接的に利益へとつながるわけですからね。

土地には、それぞれ活かされるべく やくわり があるということ。
人にも、やはり それぞれの やくわり があるのでしょうか。

今回の大震災では
被災地で尽力されている方々を報道でみるたびに 頭がさがります。
ささやかな義援金に協力するくらいしか できないでいることが
はがゆい。

いまはただ 自分にあたえられている やくわり を全うしよう。
それが、きっと だれかの ささえになると 信じて。