2016年11月20日日曜日

空家、民泊、地域活性、そして分散型宿泊施設。

先週のはじめ、建築家仲間から招待されたパーティーは
イタリアのサルディニャ地方の『アルベルゴ・ディフーゾ』の報告会。
場所は台東区谷中。木造アパートを改装した HAGISO という施設。
ワインと料理でスライドを楽しむ、気さくな会でありました。

アルベルゴ(Albergo)は イタリア語でホテルのこと
ディフィーゾ(Diffuso)は 分散・拡散の意味とのこと
つまり『アルベルゴ・ディフーゾ』とは『分散型ホテル』となります。
私も興味を持ち 少し勉強してみました。

アルベルゴ・ディフーゾは、過疎化高齢化が進みつつある地方集落で
観光によるまちづくりの一環として、発生したシスムテムです。
集落全体をホテルと想定し、滞在施設や受付部分は分散し存在します。
もちろん、施設は空家や使われていない既存の建物を利用するのです。
訪問者(ツーリスト)は、集落の観光客であり住民でもある、という
二面性を持つことになります。

すでに『アルベルゴ・ディフーゾ協会』も存在し、イタリアのみならず
近隣の欧州諸国にも展開しつつあるとのこと。

そして、日本で初めてこの協会に認定されたアルベルゴ・ディフーゾ
が この『HAGISO』と 別館の『Hanare』 だそうです。
HAGISOには 受付やレセプション、レストランなどの施設。
少し離れた場所にある宿泊施設のHanareも、古い木造アパートを改修
してできた建物です。

面白い試みですが、このアルベルゴ・ディフーゾが成立する大前提は、
その地域そのものが、住民や訪問者にとって魅力のある町である必要
がある、ということに気がつきます。

たしかに、この 谷中 という町はとても素敵です。
上野の森から東京芸術大学へとつづくアカデミックな雰囲気のさきに、
手を加えられ、佇まいを残しながらも再生された古い家屋もちらほら。
多くの寺や墓地は都市の喧騒から隔離され、時折墓守の猫が迎えます。

これからの建築家は、『場』を作ることが仕事になるな‥。
パーティーの帰りがけ
仲間内で立ち寄った居酒屋での、そんな会話が何気にひびきました。



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