2015年12月28日月曜日

新国立競技場(続)‥『緑』は必要なのでしょうか?

新国立競技場計画。隈研吾氏のA案に決まり、一週間ほど経ちました。
この計画案。私的にまだ、ちょっと腑に落ちないところがあります。

今月。JSCより候補のA案・B案2案のパースが発表されたおり、私は
A案の方は伊東豊雄氏の案だろうな、と考えていました。この10月、
都内で開催された伊東豊雄氏の講演で紹介されていた、シンガポール
で建設された氏の設計による超高層ビルを思い出したからです。

全体を自然の樹木で包まれた、高層オフィスタワーでありました。

建物(ましてや高層建築)に自然の緑をほどこせば、メンテナンスの
費用が当然掛かります。その費用を差し引いても、建物の付加価値が
上がり、賃料や入居率の面で収益性が高くなるだろう‥という建主の
判断があったのでしょう。ビジネスです。明快ですね。
民間の環境への貢献は、事業性と両輪をなしていなくては続きません。

かたや 新国立競技場 は公共事業です。
限られた1500億あまりの予算の多くは、税金(血税)です。
もちろん、都内に緑が多いことは、素晴らしいことだと思います。
ただ、都内に緑を増やすのであれば、都の条例等を改正して設置義務
の建物を増やせば、予算を掛けずにできることです。
スタジアムに緑がなくっても、競技はできます。五輪も開催できます。

〝いや、それでも競技場の予算で緑を植えることは必要なのです!〟
隈研吾氏には 必ず その信念があるはずです。建築家ですから。
そのメッセージ。そして、それに対する賛否に対する議論があって
初めて 選ばれるべきなんじゃないでしょうか‥?

建築学科の学生か作った課題への採点表のようなものなら、不要です。
建築を作る、ということは、建主の要求や予算と向き合うことです。
公共事業であれば、建主は、回り回って納税者となるはずです。
私も建主の一人として、現状のプレゼンでは、建築家に言うでしょう。
〝 緑はやめて、その分予算を抑えてください。 〟 と。

作品に込められたメッセージ。
まだ、いまいち伝わってない。

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