2015年5月29日金曜日

狭小地での集合住宅計画・木造重層長屋

計画中、都内19坪の敷地を有効活用した賃貸集合住宅の修正案。
都安全条例の関係から、共用部をもたない長屋形式の計画です。

階数や床面積としてカウントされないロフト部分をつくることで
これもひとつ、メゾネット形式の住居といえるでしょう。
単身者のみならず、二人住まいも可能な4住居が計画できました。


2015年5月21日木曜日

辛いもの と ささやかな支援

東京MXの堀潤さんのモーニングCROSSを観て、仕事に向かうのが日課。
今日はゲストのひとり にしゃんたさん のコメントにうなずいてしまう。
ネパール地震の身近な震災支援は、ネパール料理のレストランにいこう‥と
そうこれ、すでに私実践中。外出先のランチは、ネパール料理のお店を探す。
なにせ辛いものには目がない。

先日は
大井町駅近くのネパール料理店にトライも、満席で無下な扱いにがっかり。
めげずに見つけた、大門駅近くの ネパールカレーのお店
なんかよくわからんままに 入るとこれが大当たり!
800円ランチは大盛り無料。ルーのお代わりも無料。
ただ、辛いの苦手な人は要注意
募金箱がなかったのが残念。 
( ステマじゃないよ。)


2015年5月17日日曜日

映画は監督の作品2_マイケル・マン

あなたが好きな映画監督さんは?
聞かれれば、ひとりは マイケル・マン監督をあげます。
ロバート・デ・ニーロとアル・パシーノの『ヒート』からのファンです。
あえて手ブレさせたハンディー・カメラや、クローズ・アップを多用した
人物描写や感情表現が、スタイリッシュでじつにカッコいい。
たとえば喧騒のレストランの中、自然と登場する男女にクローズアップし、
ふたりの機微へと流れていく‥といった場面とか。台詞はいらない。
群衆の表現が絶妙。銃撃戦のアクションも迫力。

『ブラックハット』
そんな世界観満載の ハードボイルド でした。
原子力発電所や金融市場のシステムへのサイバー・テロとの闘争です。
サイバー犯罪で投獄されていたプログラマー(ブラット・ピット風)と
香港警察のイケメン捜査官(堺雅人似)と彼の妹さんが主要キャスト。
彼女(タン・ウェイという女優さん)が、なかなかキュートで華がある。
その反面、敵役のボスのキャラが、もうちょっと立っててもよかったな。

サイバー・テロ という おもいっきりデジタルな世界観ゆえ
マイケル・マン のアナログな表現が活きたのかもしれません。
(だから、電子回路へクローズアップしていくCG表現はいらないな。)

ところで 日本の原発
地震や津波はもとより、サイバー・テロ対策 は 大丈夫?


映画は監督の作品1_北野たけしさん

私の仕事、建築として住宅をつくる。ということは 
ときに 現実を直視する。ということでもあります。
建築はリアルな空間であり、関連する法律もあり、お金もかかります。
地球には重力があり、日本には大きな地震が来ることも想定されます。
現実的な問題をクリアすることに疲れると、非日常な場に避難します。
映画です。 
仕事をおえ、ロードショーにて鑑賞。
すこし ストレス溜まってたのかな。

『龍三と七人の子分たち』
引退したお年寄りの元ヤクザたちが、詐欺集団の若蔵どもを懲らしめる。
という、いはば勧善懲悪をベースにした気楽な娯楽作品でした。
『七人の侍』へのオマージュかパロディーなのかもしれません。

 お年寄り(弱者)のヤクザ(強者) vs
 詐欺集団(強者)で一般人(弱者)

たけしさん流ギャグが、どこかシュールな間と映像で表現されてるとこは
さすがな感じがするのですが‥
 あれ、このエピソード って いらネんじゃない?
 あれ、ちょっといくらなんでも その展開 ってないんじゃない?
‥と 途中 思わせてしまうところは、迫力不足なのかもしれません。
『アウトレイジ』のようなバイオレンスはないんで、安心ではありますが。

キャストでは、詐欺集団のボス役・安田 顕という役者さんがいい味です。
TVなんかでも、売り出し中のようですね。応援したくなりました。


2015年5月10日日曜日

狭小地での集合住宅計画・スキップ形式の木造長屋

都内、接道条件のよくない19坪の敷地を有効活用した賃貸集合住宅計画。
都安全条例の関係の制約から、共用部をもたない長屋形式の計画とします。

地域性から、二人住まいでの仕様も想定しておかなくてはなりません。
容積率の対象にならないロフト部分を活用させた、トリッキーなスキップ
プロアーの計画案となりましたが、クライアントの方と打ち合せしていき、
も少しシンプルなかたちに精査することにします。


2015年5月3日日曜日

五月晴 光琳と燕子花(かきつばた)

尾形光琳『燕子花と紅白梅』

代表作の国宝屏風 2点
同美術館収蔵の『燕子花図屏風』と『紅白梅図屏風』(MOA美術館所蔵)
東西横綱の揃い踏みとあり、新築後まだ訪れたていなかった根津美術館へ。

平成20年代にはいって新装された根津美術館は、建築家・隈研吾氏の設計。
日本の伝統的な家屋を連想させる、深い軒をもつ切妻のプロポーションに
明快なゾーニング。ディテールは計算しつくされて、研ぎ澄まされている。
柱は座屈しちゃわないかと思わせるほど細く、全面のガラスで開放感満開。
一般の来館者の方々には、設計の意図と苦労を悟らせない。すばらしい。
足元にも及ばずとも、こういった作品を目指したい。

江戸時代に活躍した尾形光琳は、300年忌 とのこと。
今の時代のクリエイターのカテゴリーを、あえて強引に当てはめてみると
『グラフィックデザイナー』ということになるのだろうか。簡素化された
造形と限られた色彩、それを構図の妙で魅せつけている。
燕子花図のメロディアスなリズム感。
紅白梅図は、平面的な中央の大河に対し、たらしこみ技法の両側の梅の
立体感の対比が、自然に受け止められるから不思議である。
この作者が、放蕩と女遊びを尽くしたドラ息子だったというから痛快だ。

同館内の庭園では、リアルなほうの燕子花も満開。
南青山。東京の中心地でも、充分に自然と触れ合えるのです。