2015年4月13日月曜日

バードマン あるいは(バットマンの‥)

幼少期のトラウマを抱えた引きこもりの大金持ちにして、仮面のダーク・ヒーロー。
バットマン役は、やっぱティム・バートン監督シリーズのマイケル・キートンがいい。
瞳の奥に、孤独や心の闇が潜んでいた。本当に演技なのか、と思わせた。
クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』シリーズのクリスチャン・ベイル
もいいけど、ちょっとスマートすぎ。ジョーカーとか、まわりの敵役に食われてた。

この バットマンだったマイケル・キートンを、まんま生き写しにているわけだが
サクセス/ファミリー/ハッピー・エンドの、コテコテのハリウッド映画じゃない。
あまりにシュールで前衛的なパロディー。
ストーリーに感情移入する、というより美術館で現代アートを見ているよな感覚だ。

感情移入できなかった もひとつの理由が、隣の席の大柄な外国人。
ツレの女性とヒソヒソ話したり、大声で笑ったりと、席を移ろうかと思っていると、
ど~も 笑いを入れるタイミングがビミョーに違う。‥え!ここ笑うとこなの?と。
もしかしたら、字幕なしで見られる人は、違う感覚をもつのかもしれない。

そういえば、アカデミー賞発表直前。字幕スーパーの第一人者・戸田奈津子さんが
FMで、この作品をずいぶん押していたな。
皆様いかに。 私は 星三つ半。