2014年5月31日土曜日

コンテンツ_キャラクター_ストーリー


アイドルグループ・AKB48の握手会で無差別な刃傷沙汰があった。
メンバーと警備員の3人の若者が大怪我を負った。痛ましいこと。
AKB48に関心ない私も、彼等の心身ともの回復を素直に願いたい。

報道を見てると
『握手会』という ビジネスモデルが、クローズアップされている。
ファンは添付された『握手券』を目当てに彼女達の音楽CDを購入、
握手会で、自らお気に入りのメンバーと直接『握手』ができるのだ。
彼等にとって音楽CDは、楽曲というコンテンツを楽しむためのもの、
それ以上に彼女に“会いにいく”というストーリー。それを買うのだ。

歪んでいる。
楽曲と、そのパフォーマーのキャラやストーリーとは別物じゃない。
‥とは、いいきれない ジレンマ がある。

現代のベートーベンと称された 佐村河内守氏の事件 
彼が作曲した(と称した)交響曲の音楽CDを購入した多くの人は
その楽曲というコンテンツでなく、音を完全に失った悲劇の音楽家
という ストーリー を買っていたのだ。‥なにか連想してしまう。

ググってみると。
佐村河内守(新垣隆)の楽曲が YouTube で、まだUPされている。
いい曲じゃない。人は人を欺けても、音楽は人を欺けないようだ。
(著作権に問題あるといけません。ここに載せるのはやめとこ‥。)

薬物の事件で逮捕された ASKA
聞けなくなった、彼の音楽には罪はない。
罪を償い更生すれば、彼にはこんなジレンマは なくなるのかな。

2014年5月29日木曜日

たそがれ定点観測

芝公園から臨む、黄昏の東京タワーが美しい。
母校にて同窓会大会の委員会、同窓生と一献。
帰りがけ
再び望む、夜景のタワーも またみやびかな。
同じ場所、見える景色は時間とともに変わる。
母校も自分も。

2014年5月23日金曜日

職業倫理。弁護士と建築士


PC遠隔操作ウィルス事件。
無実を主張していた容疑者のKが一転、真犯人であることを認めた。
真犯人を名乗るメールを自ら送信し、墓穴を掘ったということです。
自らのPCも、どこぞにいるであろう真犯人によって遠隔操作をされ、
それによって、他者のPCに遠隔操作ウィルスが送信されたのだ…。
というのが、逮捕時のKの主張であったと思います。
それができる真犯人は、凄まじいスキルだな。私でも想像つきます。
反面、検察側は、そんなPCの遠隔操作は不可能。ということを立証
しなくてはりません。これまた、不可能だろうことも想像できます。

結果、彼は 無罪判決 を獲得できるはず。
彼の無実を信じていた、担当弁護士S氏も そう考えたでしょう。

では、『先生、私が真犯人です。』 Kの その告白を
彼の逮捕の時点で 弁護士S氏 が受けていたら‥。
S氏 は 弁護士として どんな行動をとるべきだったのでしょう。
Kのウソや演技に付き合い、無罪の獲得にむけ奔走するでしょうか。
それは職務に準じた行動かもしれませんが、私には、できませんね。
仕事がら、弁護士 の方々とは、何人かお付き合いがありますので、
それぞれのお考えを聞いてみたい、ところです。
依頼人の利益のため、ウソをつくことを、自らに許すのか‥。

同じ『士』業ということで
我々 建築士も、同じような立場に立たされることがあります。
違反行為することを、なんの躊躇もなく要求してくる依頼者の方‥。
残念ながら、こういった輩もおります。絶対にお引き受けしません。

ただ、法規制のギリギリを狙う計画はします。得意といえましょう。

例えば、ストライクゾーンのギリギリで勝負する投球術に似てます。
同じコースに投げても、ストライクをコールしてくれるアンパイア
もいれば、ボールと判断するアンパイアもいます。アンパイアも人。
それも含めて ルール ということです。
法の解釈や執行をする、それぞれの行政機関も同じです。
私はそこまで把握し、ストライクゾーンのギリギリを投げ分けます。
(‥詳しくは、企業秘密ですが。)

ただ、隠れて松脂を指に塗るような不正投球は全く別。許しません。

ルール と、その上にある 倫理観。
これを捨てては、おわりです。

2014年5月19日月曜日

ポールと外苑

前日のLIVEが、ドタンバで延期になったことは、もちろん知っていた。
ご本人の体調が戻ることを信じて 国立競技場 千駄ヶ谷口午後2:30。
すでに人だかり。久しぶりに見たダフ屋というご職業の面々を横目に、
建替えられる前の国立競技場を惜しもうと、代々木口まで歩いてみる。
観音橋の交差点当りは、さらに人だかり。それも、車道を見ている。
‥そうか、みんな会場入りする、ご本人を待っているのね。

グッズ売り場は、すごいことになってるぞ、と知らされていたけれど
そうでもないな。安くて実用的なベースボール・キャップを購入する。

青山口をかすめ、再び千駄ヶ谷口へ。‥そうだ、お腹へりそうだな。
すでに開門され 入場できるようだが、入場してもまだ並ぶようだ。
千駄ヶ谷駅までもどり、コンビニでスナック菓子を購入。
東京体育館では、ハンディキャプの方々のバスケ、決勝戦とのこと。
なかなか、迫力じゃないですか。コンサートのついでで申し訳ない。

覚悟を決めて 千駄ヶ谷口のアリーナ席の入場口へ。
チケットを見ると、代々木口からが近かったようだ。すこし失敗。
並んでいると『アリーナは水以外食物ダメ』と看板。またまた失敗。
いやな 予感だ。
相棒のFくんより いま代々木口にいる、と 着信。
代々木口では、入場者は 駐車場 にあつめられている、とのこと。
前日も来ていた彼は さっしがいい。『‥中止かもしれないぞ。』
mailは見なかったことにするも、行列のそこかしこで同様の様子が‥

黒づくめのスーツをまとった関係者に、ペーパーが配られはじめる。
あちゃー‥。

かくなるうえは Fくんと新宿西口 思い出横丁にくりだすことに。
ベースボール・キャップは失くしてしまったが、チケットは懐中に。
いまはただ、ご本人の回復を祈りましょう。元気になってね。

2014年5月16日金曜日

デザインエンジニア

掃除機で有名なダイソン社のジェームズ・ダイソン氏。
村上龍氏の昨晩の『カンブリア宮殿』に出演さていた。
番組で知った ダイソン氏の考えに、多いに共感する。

ダイソン社にデザイナーはいない。
デザインとは機能があってのこと。
エンジニアは、デザインするデザインエンジニアだと。

家電製品や住宅産業での、日本の多くのメーカーでは
優れた機能を持たせた筐体に、デコレーションを施す
ことを、デザインと考えます。彼は違うんですね。
機能を突詰めれば、そこに美しいデザインが生まれる。
私が思うに、建築でいえば 京都にある『桂離宮』
優美なプロポーションは、構造体としての木造高架を
突詰めていったからです。デコレーションじゃない。
建築家では、ブルーノ・タウト や ル・コルビジェ、
スティーブ・ジョブス の思想にも通じそうです。


新しいことに挑戦する若者にアドバイスを…と促され
『アドバイスはしない』と キッパリ。
新しいことをするのに、これまでの成功体験は無意味。
私も、こうゆう おとな でありたい。

ただ ひとつ。
『吸引力が落ちない掃除機』というのは ひっかかる。
どんなに優れた製品でも、カタチあるものは壊れます。
そこは いくらなんでも いいすぎなんじゃないの‥
と TVCM を見るたび感じてますが。

2014年5月15日木曜日

500のもの申す。


気がつきませんでした。
前回コメントが、このBlogでの祝(?)500回目のものでした。
ものづくりをする者の端切れとして、その過程や思考を発信して
いくことは必要なことだな、と思う反面、建築家という職能には
クライアントの方々の守秘義務、ということも絡んできます。
そこは、たとえば お医者さんや弁護士さんのお仕事と同様です。

かりに
クライアントから承諾を得られても(‥得られると考えられても)
コメントを控えている、ということも多々あります。
読者の方々が、不快に思われたのではいけませんのでね。
逆に、興味を持ってもらえそうな内容なら、批判や愚痴でさえ
一興となることもあるでしょう。これもまた、センス。

W杯代表メンバーの選考から外れ、予備登録のメンバーとなった
中村憲剛選手のコメントは、このセンスに、じつに富んています。
本音を率直に吐露していますが、なにか救われますね。

同じアスリートのナカムラでも、中村ノリ選手のFBの発言
こっちは いただけません。
モチベーションがない と言われれば、応援するモチベーション
もなくなります。

ものづくりをする者と同様に パフォーマンスするアスリートも
発信する側として、こういったセンスも必要でしょう。

2014年5月14日水曜日

日本を代表する23人


『大地に水をかけて、出てくる芽はその土地によって違ってくるだろ。
‥それが サッカー という競技さ。』
日本のサッカーには日本の気質に合ったスタイルがある、ということ。
十数年も以前、大のサッカー通である先輩デザイナーが、W杯予選の
TV観戦をしながら、そう力説していたことを思い出していました。

当時の代表。トルシエ・ジャパンの戦術といえば、フラット・スリー。
スリー・バックのDFが横一列に並び、ラインの押し引きで相手FWに
オフサイド・トラップを仕掛けるこの戦術が、大きなコンセプトです。
組織的な連携を要求されるDFラインの動作は、まさに企業という組織
の中で規律と強調を重んじる日本人気質を象徴しているようでした。
かたや、選手個人の創造性や独創性が必要とされるべく、攻撃力には
いつも『決定力不足』という烙印。

じゃ、ほんとうに 日本人には 独創性や創造性は期待できないの?
 
オタク文化をはじめとするサブカルチャーは、欧州にも発信してるし、
アニメをはじめとするコンテンツ産業は、映画の都・ハリウッドにも
大きな影響を与えているじゃあないですか‥。

攻撃的な 大久保選手 を 意外性のある選手と称している。
ディフェンシブルな細貝選手を犠牲にしてまで、彼を選択したことは、
代表チームにのみならず、日本人に向けた欧州人・ザックさんからの
メッセージであるかのようにも見えてきます。
( もちろん細貝萌選手も、キレキレなイケメンのナイスな選手。)

そして 主導権を握る。 という宣言。
フィールドの中だけのことでありましょうや。
国際社会における、日本の役割を期待されているかのように思えます。

サッカーは、世界かな。


2014年5月11日日曜日

私の修業時代。そして、いまの時代の就職感。


卒業したてのン十年前、建設会社の現場監督時代の写真がありました。
‥ヘルメットかぶってないほうが私。
 自分でいっちゃいますが、なかなかのイケメンでしたね。
当時は
ブラック企業という言葉は、ありませんでしたが、こき使われました。
型枠大工と墨出し、鳶の手元、インサート設置と、監督とは名ばかり。
職人さん達が帰った夕方からはガラ出し。それからようやく、施工図
の作図は、徹夜になることもしばしば。はじめて悔し泣きもしました。
この仕事の目処としてた2年間で、辞めました。
2年間とは、一級建築士受験のために必要な実務経験の時間のこと。
ただ、実務の経験、というより ものづくりの現場感覚をやしなえた
こともたしか。今にして思えば『買ってでもする苦労』でありました。

入社しても会社をすぐに辞めてしまう新人が、よく問題になりますが、
私はこんな自分の経験から、必ずも否定的にはとらえられないのです。

会社へ入社する新人さん ということで
採用試験の経過が公開されていますが、これが、じつにおもしろい。
のびのびと自ら意見を発信する、一風変わった就職活動の様子です。

ビデオの視点は、入社試験の若い応募者達からCA社内の採点者達へ、
そして実際に面接をする社長の藤田晋氏の持論へと移っていきます。
CA社も他のIT企業(たとえば、かつてのアップルやMSなど)と同様、
カリスマ経営者によるワンマン企業のひとつでありましょう。ただ
変化への即応力や創造性が必要なIT企業にとっては、必要なことです。
当然、社員の終身雇用など想定していないのだろうな、と思いきや、
藤田社長の発想は、じつにユニークなものに見えます。

以下、藤田社長のBLOGから引用させていただきました。
(昨今、なにかと物議のコピペですが、出典明記にて、ご了承を。)
日本では、学生の就職活動が、
就職ではなく、就社になっていると
しばしば批判を受けます。 

でも、日本社会のそのような風土を
逆にうまく活かせば、変化の激しい
時代で飛躍する意外な競争力に
なるかもしれません。

いずれにしても、我々のような
強い「会社」を創っていくつもりの
人たちにとっては、私は就社意識でも
構わないと思ってます。
なるほど。
働く ということへ、いろんな価値観が混在していてもよいのでは。
と、そんなふうに思えてきます。


2014年5月5日月曜日

ひとり「気になる」風景展

なにもしない贅沢 でいる この連休。
前記 の 『小さな風景からの学び』展 に便乗
スマホ内のphotoによる ひとり風景展 を公開。

5月のクオリティー・スタート


先発投手の6回以上・自責点3点以内の出来を『クオリティー・スタート』
とゆうそうだ。NYヤンキースで活躍する田中将大投手は、このQS率100%。
たしかに、BSで観る彼の投球。三振も取るけど、意外と一発も浴びている。
ただ、大崩れしない。試合になってる。

派手に完投・完封しても、次の試合で早々にK.O.されたんじゃ意味がない。
6回3失点でいい。ローテーション(ルーティン)を守ることが 大事。
野球にかぎらない、日本と米国との評価の考え方の違いかもしれませんが、
そう考えると、田中投手と同様にこの4月から新生活を迎えた新人に方々に
『5月病』は、なくなるのか。と、おせっかいに考えてしまうのであります。


2014年5月4日日曜日

休日はアマデウス

モーツアルト全集 のような 20枚組のCDが
(どうゆう いきさつ だったか‥)あるのを
iTunes に全部 入れてしまうとしよう。

大好きな40番の冒頭部分のノイズが消えない。
まあいいや、ご愛嬌。

休日は、モーツアルト三昧。

2014年5月3日土曜日

ギャラリー間・小さな風景からの学び


シンプルに「気になる」という観点のみで、地方の風景を撮影。
カテゴライズすることで、そこからなにかを読み取ろうとする
アカデミックな試みの展示。

私が、この展示会に足を運んだ動機は、siteで紹介されていた
数点の写真から。どれも、被写体を正面から見据え、力強い。
何気ない佇まいに対し、さあ撮ってやるぞ!という感じである。

その風景のカテゴライズのされ方が また 微笑ましい。
ごちゃまぜにされる
ズッコケ三人組
動物との知恵くらべ
あけっぴろげ‥ など(いっぱいで、とても書ききれない。)

ただ、その大量の風景も
規則的に並び、一面に敷き詰められた瞬間。各々の写真のもつ
個性や力強さ が 一瞬、かきけされたような感覚になる。
大量の情報の渦の中に、ひとつひとつの情報が埋もれていく‥。
映画や映像で見かける表現を、実体験したような感覚である。

制作者の方々の意図からは、ずれちゃっている楽しみ方です。
すみません。

さて わたしのいまの「気になる」は? と思い。
ふりかえって 一枚。


2014年5月1日木曜日

『映画の日』のファンタジー


『アナと雪の女王』 話題のアニメはホントに面白いんか?
今日は『映画の日』。半ドンにからめて、観てやろうじゃない。

今年のアカデミー賞の長編アニメ。宮崎駿監督の『風立ちぬ』と一騎打ち。
たしかに映像表現はすごいなあと思ってましましたが、内容はどーなのよ。

‥ よかった。 感動。

小さい子供連れと、ギャルとカップルに囲まれて、いい年したオジサンが
ひとり観にいっても、充分 アリです。おすすめ。

さて この アナ雪。
またしても独断と偏見でありますが、ど~しても気になるとこがあります。
もしや、同じことを感じた方 おりましょうや‥。 似てるのです。

主人公のエルサは 特殊な能力をもっている。
怒りや恐怖といった 負の感情がたかぶると
その魔法のような力が、恐ろしい凶器になる‥

この設定が、似ています。 そう 『スター・ウォーズ』 です。

フォース という魔法のような能力をもつアナキン・スカイウォーカーが、
『怒り』という感情に支配され、フォースのダークサイドに落ちてしまう‥
アナキン(ダース・ベーダー)と、彼をダークサイドから救おうとする彼
の子供達(ルークとレイア)との展開が、『スター・ウォーズ』の物語。

親子と姉妹(エルサとアナ)の違いこそあれ、同じ家族愛のはなしです。

そう考えると‥
 氷屋のクリストフ は ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
 トナカイのスヴェン は チューバッカ
 雪だるまのオラフ が C3POとR2D2のコンビ役。そして、さしずめ
 そり が、ミレニアム・ファルコン号 に 見えてくるじゃないですか。

そして この『スター・ウォーズ』も
ジョージ・ルーカスの手を離れ、もはや ディズニー映画。
来年公開の 新作・エピソード7 のキャストが、明かされました。
 ハン・ソロ:ハリソン・フォード
 ルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル
 レイア:キャリー・フィッシャー
そう、30数年前の 初作・エピソード4 そのまんまじゃないですか。
もしや この『アナと雪の女王』は、当時を知らない世代へ向けられた
ディズニーの仕掛けた、壮大なマエフリだったんじゃないか?
そんな、ふうにも見えてきます。‥ちょっと、考えすぎかな。

ダイの大人でも、たまにはファンタジーに浸りたい。