2014年2月11日火曜日

書籍に囲まれて。


商品である書籍を、店内のソファーでゆったり読めたり、そればかりか
そこでお茶まで出来ちゃうという都市型の大型書店を、よく目にします。
本屋さんといえば、店主が立ち読みしてる来店者をパタパタとハタキで
追払うとこ、というイメージでいる者としては、おいていかれたくない。

今日、ひとりで体験してみることにした。

以前、来たことのあるこの書店は、その書籍のヴォリュームだけでなく
カテゴライズ、レイアウトにも気が配られ、知的な雰囲気で溢れている。
奥にソファーのスペースもあり、図書館のように来店者がすごしている。

ここで お茶も飲のんでいいのか。 いざトライ。
‥ 店内でお召し上がりですか?お席の確保はおすみですか?
‥ あの‥ ほんとに、ここでコーヒー飲んでいいんですよねえ。

オーダーの仕方からぎこちなく、なんとかソファにつくと落ち着かない。
そうか なにか本を手にとらねば‥と、建築関係の書棚をながめてみる。
建築評論家 長谷川尭氏の とある論評が目にとまる。
長谷川尭さんかあ…、学生の頃よく読んだなあ、そういえば息子さんは
あの演技派俳優の長谷川博己さんなんだよなあ。意外なもんだ、などと
本の内容とは関係のない、著者のキャラクターやストーリーに気が向く。
はて、これも ひとつ サムラゴウチ現象 とでも言えるのか。

作品としての楽曲の評価は、その作者のキャラや物語とは無関係のはず。
とはいえ、コンテンツとその背景とを完全に線引きするのは、難しい。

哲学的な想いにさせるのは、大量の書籍に囲まれているからか。