2012年10月28日日曜日

TOKYO つづき


羽田空港の国際化や そのアクセス(京急線)
山手通りなどの幹線道路の拡張。
ここ数年 東京では大規模なインフラ工事が目につきます。

あくまで 推測 ですが。その目的の全てではないにしても
インフラ整備事業の延長に 2016年東京オリンピック招致
の目算があったのでは、と思えます。
ご存知。2016年の五輪開催都市はリオとなり、残念ながら
東京は、2020年の開催を目指すこととなりましたね。

1964年
前回の東京オリンピック開催のさいにも、大規模なインフラ
工事が目白押しだったわけですが、ひとつが 首都高速道路。
そのもたらされた経済効率の反面、ベニスの街に例えられた
江戸の町の美しい運河を暗渠に変え、景観を破壊しました。
日本橋 の 情景 が そのさえたるもの。
パリのセーヌ河や ロンドンのテムズ川の上に道路を通そう
なんて発想は ないでしょう。 

それほどまでに 東京という都市は 
個々の計画に対する権利や規制、また目先の効率に気を取られ、
都市の財産である 景観 という存在に目を向けてこなかった。
高度斜線制限(北側斜線制限)や 解釈も曖昧な都の安全条例。
町中に林立する 電柱 など。みな 景観 という着想がない。

豊かさの意味 を 変えていこう。
ちょっと かたい はなし。

2012年10月27日土曜日

TOKYO


東京ゲートブリッジ
東京スカイツリー
そして 東京駅舎 建築当時の姿への再現リニュアル と。
今年は なにげに 東京の新名所に話題があつまったなか、
その最後のほうにきて 石原慎太郎都知事の突然の辞意。

年内に誕生するであろう 新都知事 に ひとつ望みたい。
本当に 建物の安全のことを考えるのなら
東京都安全条例 なる条例を 見直してもらいたい、と。
尖閣の問題より簡単なはずである。

私が名乗りを上げたいくらいだぞ。( Joke よ。)

2012年10月26日金曜日

なにもない。からはじまる設計監理


現場では ヤリカタ の工程からはじまる。
ヤリカタ とは 敷地に実際に建物位置を落とし込む作業です。
壁等の芯の 水糸を張って 確認します。
(水糸(みずいと)の みず とは 水平 という意味です。)

よく、設計段階での寸法関係と実際の敷地とで多少誤差がでます。
地面のことです。ある程度は いたしかたないのですが、今回の
このプロジェクトは 境界との離れ寸法が きわめてタイトです。
多少、心配でありましたが、はたして誤差のレベルは極めて微細。
当初の 敷地測量の精度 に 感心しました。

その後、近くの現場事務所にて、定例の打合せ。
現場監督 と 設備業者さんとで、作成した施工図を検討です。
まあ‥、当方 SOCIUS の計画物件では 恒例のことなのですが、
『この納まりはできない!』『この施工どうしますか?』の連発。
もちろん
これまで何度もタイトな状況の中、戦ってきた私は 動じません。
どこが難しく、どうすれば解決つくか。ある程度 想定してます。

ただ大切なのは、現場で議論をつくす。ということ。
現場監督や職方さんの技能には、私の知識以上の部分もあります。
大切なのは、その確かな技術と いいものをつくりたい。という
情熱を、設計コンセプトと共に現場が共有すること。
建築家の上から目線 では、いいものはできません。

この打合せでも、前向きなアイディアが ひとつ 生まれました。




2012年10月22日月曜日

SCIENCE NOW


昨日の休日 
昼間の川越まつりの喧騒から、晩は しずかにTVにひたる。
NHK スペシャル
iPS細胞の研究者・山中伸弥教授のインタヴュー に敬服。
研究者であるまえに、人としてのありようが すばらしい。 
ブレない信念、失敗から学びとる謙虚さ、そして柔軟な発想‥
細胞を初期化して他の細胞にくみかえる、なあんて 初めは
一笑に付した学者さんも きっと多かったはずでしょう。

既成概念に とらわれては いけない。 

思えば 
今年(‥もう そんなくくり方に なっちゃいますが。)は
政治 外交 オリンピック だけじゃない。
科学( SCIENCE )の話題が、ことのほか多かったような。
5月21日 の金環日食。
欧州の研究機構による ヒッグス粒子 の存在確認。
NASAの火星探査機・キュリオシティの着陸成功と探査成果‥
‥あまりに鮮明な火星地表の画像に 私は驚きと感動でした。

このキュリオシティによる探査の成果と進行も、先日 NHK
の特番があり、ご覧の方も おられましょう。
はたして、火星に生物は存在したのか‥? 期待大でしたね。
そして
番組の最後のほうでは、ある学者さんの おどろきの新説!
地球の生物の起源が、火星にあった。というのです。
火星で生まれた生命体が岩石に付着し、隕石の衝突によって
宇宙空間に放出されたその岩石の一部が地球にたどり着き、
地球にてその生命が継承され、進化していった とのこと。
う〜む。
既成概念に とらわれては いけない。


笑った方‥!
たとえ洗濯機が壊れても、ノーベル賞はあきらめましょう。

2012年10月21日日曜日

小江戸 蔵造り

川越まつり
前日、TVの情報番組で紹介された ラーメン店と鰻屋さんと
その軒を連ねて 茶陶苑 はありました。

貫を多用した伝統工法の木造建築。
陶器の名品 木のあじわい。

喧騒 と 静寂


2012年10月17日水曜日

美しいサッカー


昨晩の ブラジル代表 は ほんとうに強かった。
いや、強さ というより サッカーというスポーツの美しさ
を感じる 試合 であった。 TV中継を観ていて感動した。

日本代表も 序盤からまん中より上のほうでボールをまわし、
攻撃にも 創造性があって、よかったと思う。
ブラジルの選手達は それ以上だった、ということか。

顔に絆創膏の11番が ひかっていた。
イケメンのカカ、ちょっと せんの細そうな10番、
フッキという いかついコワモテは Jリーグ出身だそうで、
みんな キャラ がたていた。

日本は 2014 ブラジルW杯 (‥失礼 訂正。)
グループリーグの突破くらいは、まちがいないだろう。
トーナメントでブラジルと最後まで当たらないことを願うか‥
と 思いきや
本田圭佑 の うれしくなった。というコメント
この先面白くなくなるやん、 とは さすが大物。

満足したり 天狗になっては 進歩がとまるやん。


2012年10月16日火曜日

都市型集合住宅 浴室の計画


限られた敷地を活かした 集合住宅の住居部分では
浴室を含めた水廻りのプランニング に苦心します。

階高の制約から、配管設備のエリアも限定されます。
水廻りのレイアウトは設備計画とリンクするのです。

トイレや洗面などは集約してコンパクトに納めます。
ひとつの空間で、多少なりとも開放感を演出します。

浴室の換気扇は乾燥機能付きとし24時間換気対応。
住居全体の排気をまかなうため、建具はガラスなど、
メシアワセがラフなものとします。通気のためです。

現場進行中 の O-Project では
ちょっと 考え方をかえることにしました。
建て主のかたからのご意見。
‥洗面が浴室と一体では、湿気でお化粧が難しい。
女性の目線。なるほど。
浴室と洗面をセパレートしつつ、コンパクトに。

Photoは、これまでの SOCIUS の実例計画ですが
今回も、よりよい計画へと チャレンジです。 


2012年10月12日金曜日

自然


昨日は 午後の部の仕事を切り上げ 山歩きへ。
日頃、モニターや電子機器に囲まれた作業は
たまに、自然とふれあわないと、窒息しそう。

京急金沢文庫の駅を降りて
六国峠から横横道の高架をくぐり自然公園の脇をぬけ大丸山へ‥
(詳細は検索を)
3〜4時間のコースも、起伏と変化のある風景。
前回同様、りす にも会えた。

都心の近くでも、自然は満喫できるのです。



2012年10月9日火曜日

都市型集合住宅計画 共同住宅から長屋へ


現在、準備工事が進行中 O-Project
page 更新いたしました。ご覧ください。
進行状況は 支障なき範囲にて blogでフォローしていく予定です。

敷地の形状が 路地状 といえるのか、否か。
この計画の方向性を決める大きな条件だった。

敷地が 路地状 とされた場合。
東京都安全条例、その十条・路地状敷地の制限 により 基本的に
特殊建築物( 共同住宅も含まれる。)の計画は制限されるからだ。
この 路地状 という規定が じつに曖昧であった。
敷地のある新宿区役所の地域担当者に相談し、区の規定に照らして、
この計画地が『路地状ではない』ことを確認したのは 三月のこと。
その場で 共同住宅として計画中であった計画案の図面をひろげて
共同住宅の窓先空地とその避難経路 ( 安全条例十九条 )
共同住宅の主要な出入口と道路 ( 同十七条 )
等に関し詳細な打合せを行ない、計画案の基本設計をつめていった。

五月。年度がかわり、地域担当者もかわると、
区役所側が、この 『路地状ではない』 という見解を一転させた。
敷地は『路地状であり』特殊建築物である共同住宅の計画は不可と。

当然のこと。建主のかたと共に 区役所審査課に猛抗議にむかう。

前任の担当者も引っ張り出すも、三月に私と行なった打合せ内容を
否定(のちに図面を見てない、と訂正)。記録も取っていなかった。
結局、『路地状ではない』という判断を下していた事実は認めず、
記録を取っていなかったこと以外では、謝罪もなかった。

区役所が こんな重大な見解を覆すとは、思ってもみなかった。

感情をとりなおすのに いささか時間がかかった。
建主のかたと相談し、長屋 という用途となるよう、全体の計画を
大胆に修正していくことにする。前を向くことにしたのだ。
長屋 とは 共同住宅のような共用の廊下・階段のない集合住宅で、
これなら特殊建築物にあたらず、路地状敷地 でも計画可能となる。

それでも 設計者としてのハードルは 高かった。
融資元の金融機関からは、共同住宅計画から長屋計画にかわっても
専有部分、総延床面積のみならず、住居数(8戸)も、減らさない
ことを要求された。収支計画や、担保評価の関係である。
建築確認提出先とした民間検査機関(‥区役所には見切りをつけた)
からは、長屋形式の場合は、3階部分の住居は全て道路に面した
非常進入口(建築基準法上)を確保するよう、指導された。
そして、それらハードルの すべてをクリアした。 

地鎮祭もおわり 工事も立ち上がりつつある。
建主のかたにも テナントさんにも 喜んでいただければ よし。

2012年10月8日月曜日

軽井沢の家・外苑西通りの家


日経BP社『日経アーキテクチュア』の再・購読をはじめた。
キャンペーン期間中ということで 最新号10-10 の前々号
9-10 9-25と届き、休日を使ってまとめて読み返してみる。

名建築探訪の連載。山梨知彦氏が解読した住宅に目が止まる。
・外苑西通り(キラー通り)に面した、東孝光設計・塔の家
・軽井沢にある 吉村順三設計・軽井沢の山荘
建築の心得のある者なら、誰もが知る 名住宅作品 である。

それぞれ竣工年に 1966年 1962年とある、ということは
日本が 元気になっていった頃の 作品であったわけだ。
このふたつの住宅作品。
極めて対照的で象徴的な立地にあることに 気がつきました。
‥ファッション、情報発信の場としての東京の中心のひとつ。
‥周囲は自然があふれ、四季折々の風景が楽しめる保養の地。

住宅のありようを表現する上で、この『場所性』は 大きな
要素であることを あらためて 感じます。

 夜 灯りが消えると‥
 つっかけで コンビニまで行ける。
 いや、虫の音が聞こえる‥
どちらも、住宅に内包されるべく 生活の豊かさの指標です。

60年代からの高度成長期
流通販路の整備にともない、地産建材よりも工業製品による
住宅群が、日本中を同じような風景にしていったのでしょう。
住宅メーカー各社の TVCM は、商品としての物理的性能や
理想の家族像、ばかりを押し付けているふうでもあります。
昨今話題の 『スマートハウス』 なるものも、技術的必然
は理解しても、住宅をひとつの家電 としてあつかった感じ。

すまい としての 住宅のありよう。

2012年10月6日土曜日

汝 隣人を愛せるか‥ ル・コルビュジエの家


映画 『ル・コルビュジエの家』 を観る。
ブエノスアイレスに既存する、ル・コルビュジエの住宅作品
『クルチェット邸』を舞台の、ちょっとシュールな 現代劇。
住宅の住人であるデザイナー家族と、その住宅に向って窓を
開けようとするお隣りさん との いさかいの おはなしだ。

近代住宅を舞台の じっつに 今日的テーマである。

ただ、ル・コルビュジエの住宅を堪能するのは、よかったが
映画作品としては いまいち に思った。
 隣人・ビクトルの エタイの知れない、いやらしさ
 成功したデザイナー・レオナルドの 鼻持ちならないとこ
 年頃の娘との断絶、夫婦の機微のやりとり。
‥どこも、いまいち つっこみが足りんな。というのが感想。

たとえば
このストーリーで安藤忠雄・設計の『住吉の長屋』を舞台に
リメイクしては どうか。にわかプロデューサーになって‥
住人役に 光石研と小林聡美での夫婦役。隣人は 石橋連司。
是枝裕和監督 に 誰も知らない 風に撮ってもらう…。
なぁんて どうよ。

さて
ル・コルビュジエの 作品には 『ユニテ・ダビタシュオン』
という 集合住宅 もある。建物全体を ひとつの船に例えて
住いからマーケット、幼稚園からプールまで、生活が完結する。
当然 前提になるのが、住民同士のコミュニティー の大切さ。

お隣さん同士の関係をコミュニティーの最小単位と考えるなら、
ル・コルビュジエの メッセージ に 伴うという意味からも、
お隣さん同士 仲良くしましょうよ。 といった ところかな。

いろいろ もんく いっちゃいましたが
観てみてください。おすすめ。



2012年10月4日木曜日

だれにもいえない。


映画監督の S.スピルバーグ 氏が 学習障害であることを公表した。
読み書きが困難で、台本を読むのにも多くの時間がいるのだそうだ。

S・スピルバーグとG・ルーカスの 映画づくりの過程を特集した
NHKの番組を観ました。もう何年前です。
スピルバーグの作品『太陽の帝国』に出演した 番組ナレーターの
ガッツ石松さんが、撮影現場に台本をもってこない、氏の創作姿勢
を やたらと賞賛していたのを思い出しました。
まとはずれ だったのだ。 いたしかたなし。

ひとしれず苦労があったはず。
「映画で救われた」というコメントに 救われた。いや 教わった。