2011年9月10日土曜日

ボブ・ディラン。33年前のメッセージソング。


吉田拓郎さんの動画のup。思いのほかのアクセスと反響があった。
なにげないつもりの選択だったのに、メッセージソングが浮かんだ
のは、やはり この3.11の大震災からの 巷の雰囲気からだろう。
応援したり、はげましたり、かたや自分の生き方を問いなおしたり。
いま メッセージソング が 世にあふれている。

わたしにとって メッセージソング の原点とな なんだろうか‥。
1978年に来日初公演。 ボブ・ディランのコンサートを想いだす。
(‥ためしに検索してみるも これはさすがに画像ないようだな。)

33年前 
高校生だった私は同級生の I 君と、日本武道館のアリーナ席にいた。
いきさつは 覚えていないが、なかなかのよい席だった。
当時まだ 弾き語りのイメージがあったディランではあったけれど
コーラスもからんだ バンド色のつよいパフォームだった。

感動した。
歌詞は聴き取れない、よくわからない。でも、
Don't Think Twice,It's All Right
I Want You
Forever Young
The Time's They are A-Changin'
曲のタイトルとおりのメッセージが ストレートに はいってきた。

ディランの 当時のヒット曲は  『ハリケーン』(Hurricane)
殺人の冤罪をかけられた 実在の黒人のボクサー を歌っている。
8分以上にもおよぶ、強力なメッセージソング。この曲のヒットも
あり、彼は自由をとりもどす。(実話として映画にもなっている。)

じつは、このコンサートでは、内心みんな この曲を期待していた。
ただ、ディラン自身にはわかっていた。エンターテイメントとして
ここではパフォームすべきでないことを。


時代を超えて J-POP(まだ、こんな言い方なかったころから)に
も ボブ・ディラン の 影響は おおきい。

『春だったね』 『ペニーレーンでバーボンを』 など
吉田拓郎の 早口ソング は ディランの歌い方そのままのよう。
井上陽水の 『最後のニュース』 は
ディランの 風に吹かれて の 焼き直し といってもいいかも。

9.11 同時多発テロ から 10年。巷には、特別な空気がある。
時間を超えた ボブ・ディランの静かなメッセージが 聞こえる
ような気がする。

Blowin' in The Wind 風に吹かれて
How many death will take till he knows
That too many people have died?
(何人死んだらわかるの。あまりに多く死にすぎたと?)


BOB DYLAN    AT BUDOKAN
もしもの無人島にもっていく 最愛のCDのひとつ(2枚組)だ。